カテゴリ:管弦楽曲
先日ご紹介した曲、ショパンはそもそもワルツ集を14曲発表していますが(実際にはもっとあります)、あくまでも形式的なものにすぎず、ウインナワルツのような踊る為のワルツではありませんでした。 今日ご紹介するヨハン・シュトラウスJohann Straus (1825-1899)はオーストリアのウィーンに生まれ、作曲家、指揮者、ヴァイオリニストでもありました。ウィンナワルツとして生涯多くを作曲に捧げ、「ワルツ王」として今日でも親しまれています。 当時、ワーグナーはシュトラウスのワルツを指揮して、「自分にこのような軽い音楽を書けないのが残念だ」と語ったといわれています。また、チャイコフスキーも彼の作品を愛したひとりで、バレエ音楽「くるみ割り人形」の「花のワルツ」は、シュトラウスの様式に倣っているなど、他の偉大な作曲家達にも影響を与えました。 今日の1曲は「美しき青きドナウ」(An der schönen blauen Donau)、この曲は1867年に作曲されました。非常に有名で人気が高く、作曲者の、またワルツの代名詞的な曲として広く親しまれているのは周知の事でしょう。 また、第二の「オーストラリアの国歌」とも言われ、映画では「2001年宇宙の旅」のメインBGMとして使われました。作曲経緯はもともと戦争敗北でのショックを受けたオーストリア国民を励ますために作られた男声合唱曲でした。この曲はブラームスを感動させたというエピソードがあります。ブラームスはシュトラウスの娘にサインするさい、「残念ながら、ヨハネス・ブラームスの作品にあらず」という言葉も記したとのこと。 毎年1月1日に行われる、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートのアンコールの定番曲でもあり、この曲の序奏部を少し奏した後、拍手によって一旦打ち切り、指揮者や団員の新年の挨拶が続くという習慣となっているそうです。 今日の1枚~ドナウ河 *タイトルの「ドナウ川」とは、ヴォルガ川に次いでヨーロッパで2番目に長い大河で、東欧各国を含む10ヶ国を通って黒海に注ぐ重要な国際河川。その名前はローマ神話のDanubius神に由来するとされています。
ウィーンフィルニューイヤーコンサート2009より 指揮;ダニエル・バレンボイム オケ:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団http://www.youtube.com/watch?v=bhmXIn0j5VI 映画のシーンでのBGMとしてはこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=CDAWszeZtNg
マイ インフォメーション コーナー 良かったらクリックして聴いてみて下さいね。普段はクラシックピアノをメインとしていますが、アレンジをするのも大好きです。ジャズやポップスに編曲した曲達のアルバムも来年あたり出来たらいいなぁと思っています。 私の演奏です◇自分のアレンジによる「春よ、来い」http://www.youtube.com/user/kumikopiano?feature=mhw5
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Last updated
April 14, 2010 09:13:43 PM
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