カテゴリ:クラシック音楽
ヨハン・シュトラウス◇ピッツィカート・ポルカ 今回よりタイトルスタイル変更しました ヨハンシュトラウスはポルカも沢山作曲しました。中でもこのピッチカートポルカは耳慣れた楽曲ではないでしょうか。フィギュアスケート、バレエ、時にはマジックのようなパフォーマンスのBGMでもお馴染みでしょう。 この曲は1説によりますと1869年(44歳)の時、息子のヨーゼフと二人で連弾をしながら作られたと言われています。 では、ピッチカートって何?と思っていらっしゃる方、まずは動画をご覧になれば理解され易いでしょう。でもせっかくですので少し文章として付け加えさせて下さい。 ピッツィカート(pizzicato)とは弓で演奏する弦楽器の弦を「指」ではじくことで音を出す奏法なのです。当時の日本ではその発音に慣れておらず「ピチカート」と、と呼ばれ現在でも使われています。 この奏法ピッツィカートを生み出したのは実はもっと古い時代、バロック時代のモンテヴェルディ(オペラ作曲家)だと言われています。しかし当時は弓で演奏する楽器が当たり前だったため「指」を使う事に対して野蛮な民族楽器のような奏法として猛反発を受けたとの事。 ちょっと例えがおかしいかもしれませんが、食事に箸を使わず、指でつまみ食いをするような印象?(笑)だったのでしょうか。いつの時代でもその時代の「現代音楽」はすぐには受け入れられない運命なのですね。 それからもう1つ、面白いお話があります。そのピチカートは右手の演奏ですが、その上に左手のピチカートを生み出したヴァイオリニストもいました。それはパガニーニです。通常は弦を押さえるための左手でピッツィカートを伴奏にして右手で弓で弾く、という高度なヴァイオリン奏法を導入しました。聞き手には楽しい事ですが、限りなく演奏者泣かせでもあるのです。 お話の脱線ついでに「ピツィカート・ポルカ」とは"ポルカ・フランセーズ"(直訳するとフランス風ポルカ)なのだそう。そこで私は疑問が・・導入者はモンテヴェルディーのはず。彼はイタリア人。では何故フランス風なのかしら・・・と。 フランス風とは:基本的な構造は、穏やかなテンポのグラーヴェ部分と、早いテンポのヴィヴァーチェという、緩・急の2部分によって構成されています。フランス風序曲というのがまさにそうですね。そんな事もありポルカ・フランセーズは遅いポルカ、それに対してポルカ・シュネルは速いポルカと言われています。 今日の1枚~チェコの民族舞踊から 今日は音楽のエッセイというより幾分言語に関するお話が多くなってしまったかな。それにしても興味は広がり尽きる事がありませんね。 http://www.youtube.com/watch?v=R_xrkenwf3I&feature=related
今日の1枚<特別編>芝田米三◇光るドナウ川 実は、前回のエッセイ「美しき青きドナウ」に載せようか迷った1枚です。また女性が身に付けている民族衣装、髪飾りがとても鮮やかですね。きっとこの衣装でポルカも踊ったのではないでしょうか。
マイ インフォメーション コーナー 私のファーストアルバム「ショパンワルツ全集」http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/ *華麗なる大円舞曲/グランドワルツ/別れのワルツ/子猫のワルツ/子犬のワルツ などをはじめ、14曲のワルツ全曲収録いたしました。
セカンドアルバム(タイトル未定)年内発表予定 収録曲)バッハ:主よ人の望みの喜びを/メンデルスゾーン:春の歌/ショパン:夜即曲「遺作」/ドビュッシ:レントより遅く・月の光/ベートベン:「月光」より1楽章/シューベルト:即興曲第3番 他 60分程度 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 17, 2010 06:58:58 PM
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