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クラシック音楽エッセイ~今日の1曲

クラシック音楽エッセイ~今日の1曲

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くみこpiano

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May 3, 2010
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カテゴリ:クラシック音楽

メンデルスゾーン◇ピアノトリオ1番二短調より1楽章

前回のエッセイではカザルスの共演者についても少し触れましたので、今回はそのカザルス三重奏団のピアノトリオ曲からご紹介します。

フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)1809-1847、ハンブルク出身、ドイツのロマン派作曲家、指揮者でした。また、シューマンや文豪ゲーテとも親友、良き理解者の間柄であったとのこと。

また、多数の言語を自在に操り、青年になる頃にはラテン語、イタリア語、フランス語、英語までも話していました。音楽のみならず詩や絵画にも興味を持ち、いくつかの作品を残しています。特に水彩画に関しては趣味として楽しんでいましたが、本職の画家顔負けの実力を持っていたそうです。

       メンデルスゾーン「スコットランド西部・ヘプリディーズ諸島.jpg

     メンデルスゾーン自身のデッサン:スコットランド西部ヘプリティーブ諸島

また音楽におけるメンデルスゾーンのマルチぶりは作曲以外に留まりませんでした。彼の最も重要な業績は、それまで独立していなかった指揮者という職務を独立させ、自らも極めて有能な指揮者として率先して範を示し、弟子たちに指揮法を教え、現在にまで至る指揮法を確立した創始者であるという点なのです。現在のマエストロ達(カラヤンも小沢征二も)はメンデルスゾーン無くしてあらず、という訳なんですね!

同様に重要な業績として、その当時すでに忘れ去られていた大バッハ(ヨハン・セバスチャン・バッハ)の楽譜を自ら発掘してその価値を見抜きました。他に、演奏困難などの理由で早くも忘れられつつあったベートーヴェンの作品をこよなく愛し、彼らの作品を好んで積極的にパイプオルガン、ピアノまたはオーケストラの曲目として取り上げ続け、貴族にも大衆にも大バッハやベートーヴェンの価値を広く知らしめた点が挙げられています。音大生だった私自身、当時そんなにメンデルソゾーンが偉大だとは知りませんでした。ピアノ曲と言えば「無言歌」か「ロンカプ」あたりかしら・・という少ない情報に留まっていたと思います。

さて、今日お届けする動画は冒頭でもお伝えしたカザルストリオ。バイオリニスト・ティボー、チェロ奏者・カザルスとくれば必然的にくるピアニストはこの人、アルフレッド・コルトーです。動画の他3人で録音した5曲のピアノ・トリオとティボーと組んだ3曲のヴァイオリン・ソナタ、カザルスと組んだ1曲はどれをとっても素晴らしいのです。ただ残念な事に、ナチス・ドイツに迎合する姿勢を示していたコルトーとの決別がカザルス三重奏団の解散へとつながりました。

        カザルスのトリオ.jpg

 今日の1枚~メンバーがそれぞれ楽器を持ち替えての場面(カザルスはピアノ担当)

ピアノ三重奏曲第1番 二短調 作品49は、メンデルスゾーン1839年に作曲しました。動画は上記の三人の他、もう一組の豪華な顔ぶれもお楽しみください。

☆(Vc)カザルスCasals,(P)コルトーCortot, (Vn)ティーボThibaud

http://www.youtube.com/watch?v=Z8q_7QWqNT8&feature=related

☆(Vn)ハイフェッツHeifetz, (P)ルービンシュタインRubinstein, (Vc)ピアチゴフスキーPiatigorsky

http://www.youtube.com/watch?v=aNQZLn7YTVc&feature=related

 

       さくら くみこpiano youtube  コーナー さくら

このコーナーでは私自身が今まで演奏した曲達の中から「ライブ録音」&「本格録音」をしたものをご紹介します。下記は「今月のアップ曲」です。是非聴いて下さいね!

DVDファーストアルバム「ショパンワルツ集14曲」より 第7番

http://www.youtube.com/watch?v=rGcdcLtmhtM

録音スタジオ:ソフィアザールサロン

私のCDに関するお問合せはこちらへ:eメールk-honma@violet.plala.or.jp






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Last updated  May 3, 2010 10:35:09 AM



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