カテゴリ:クラシック音楽
シューマン◇3つのロマンス op.94 (オーボエとピアノ) 今年はショパン生誕200周年と言われていますが、実はシューマンも同じ年に生まれています。交友もありました。そして前回のエッセイでご紹介したメンデルスゾーンは同世代でもあり、やはりシューマンと交友があったのは周知に事。前回のお話、キャラクター・ピースにおいても二人の曲集がその後の音楽家達に影響を及ぼしています。メンデルスゾーンが亡くなった時はひどくふさぎ込んだとの事です。 さて、少年期のシューマンはまずベートーヴェンの音楽から大きな影響を受けました。彼の交響曲のような作品を書く事が夢でもあったのです。また、シューベルトの詩的情緒にも魅了されていました。そしてバッハの対位法に関しては彼にとってロマンティックで大変神秘的なものを感じさせていたのです。 対位法って何?=すごく簡単に言えば、主旋律(メロディ)以外に別の旋律 クララとの結婚に至るまで反対が何度もあり大変でした。そしてようやく30才の時、結婚。この幸せの時に、珠玉のようなピアノ曲、歌曲、室内楽曲が多数生み出されています。1840年には歌曲の作曲に熱中し、1年ほどの間に「詩人の恋」、「リーダークライス」「女の愛と生涯」などを続々作曲し、いわゆる「歌の年」と呼ばれました。
今日の一枚~クララ・シューマン その後1842年にはピアノ5重奏をはじめ、室内楽曲に集中します。 この3つのロマンスは1849年12月にロベルト・シューマンが妻クララへのクリスマス・プレゼントとして作曲したと伝えられています。オーボエ奏者なら誰しも憧れの名曲、レパートリーにしなくてはならない曲。その音楽的な魅力ゆえにオーボエのみならず、ヴァイオリンやクラリネットの重要なレパートリーとしても広く演奏されています。先日、私はチェロの演奏でこの曲を聞く機会がありました。譜面づらのシンプルさとは裏腹に、その大変奥深く難しい音楽的な側面をもつ名作ですね。それにしてもオーボエの音色は何とも物悲しく、気高く、そして豊かで温かな響きではないでしょうか。 Albrecht Mayer, oboe Hélène Grimaud, piano
くみこpiano・ youtube チャンネル 私の本業はピアノ弾きですので自分の演奏も聴いて頂けたら嬉しいです。私自身が今まで演奏した曲達の中から「ライブ録音」&「本格録音」をしたものを「今月のアップ曲」として数曲づつ載せていきます。 是非聴いて下さいね!(以下順不同) ドボルザーク◇4つのロマンティックな小品より第1番:Viollin & piano(本間くみ子)ショパン◇ワルツ7番 ショパン◇ワルツ「小犬」6番 ピアソラ◇リベルタンゴ:チェロ&ピアノ(本間くみ子) http://www.youtube.com/user/kumikopiano?feature=mhw5 私のCDに関するお問合せはこちらへ:k-honma@violet.plala.or.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 11, 2010 12:44:54 PM
|