カテゴリ:クラシック音楽
プーランク◇オーボエとピアノのためのソナタ オーボエ奏者にとって、無くてなならない重要なレパートリーとして前回お届けしたシューマンの「3つのロマンスOp94」をはじめ、他にサンサーンスの「オーボエソナタOp166」、そして今回ご紹介しますプーランクの「オーボエとピアノのためのソナタ」があります。 フランシス・ジャン・マルセル・プーランク(Francis Jean Marcel Poulenc (1899-1963 フランス)は音楽に理解のある両親のもとに生まれました。8才になった頃,ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的舞曲」,ストラヴィンスキーの「火の鳥」,「ペトルーシュカ」,「春の祭典」の初演を聴いて強い影響を受けています。 「フランス6人組」の一人でもあり、声楽、室内音楽、宗教的楽劇、オペラ、バレエ音楽、オーケストラ音楽を含むあらゆる主要な音楽ジャンルの楽曲を作曲しています。特に管楽器やピアノのための室内楽曲、宗教曲に多く優れた作品があります。
~フランス6人組~ フランス6人組って何?=音楽家ミヨーを中心に、女性作曲家タイユフェール、そしてオールリック、プーランク、オネゲルらによって結成された作曲家グループです。当時の楽壇を支配していたドビュッシーやワーグナーの影響はこの6人も等しく受けてはいるのですが、そういった芸術至上主義的、甘美主義的な音楽に対する反旗を翻し、古典に立ち返り、簡素でストレートな表現を主とし、ユーモアーとエスプリ(機転の利いた)に溢れ、生き生きとした音楽を作り出そうとしたのです。
今日の一枚~ユトリロ◇モンマルトルの風車(リトグラフ) *ユトリロ(Utrill 1830-1955)フランスの画家。「白の時代」の作品が特に評価が高いとの事。パリの風景、身近なものを描く作家、油絵が中心ですが、今日の一枚のようにリトグラフ(版画)も残しています。 この曲は亡き友のプロコフィエフ(ロシアの作曲家)の追憶に捧げられたのですが、実際は作曲者自身のプーランクがこの作品を完成させてすぐに亡くなった為に、彼自身の遺作にも等しい存在となりました。
プーランクSonata for Oboe and Piano, Francis Poulenc. 1-Elégie Oboista: Hansjörg Schellenberger 第1楽章「悲歌」(静かに、急がずに) Elégie (Paisiblement, sans presser) 第2楽章「スケルツォ」(活気よく) Scherzo (Très animé) 第3楽章「嘆き」(きわめて穏やかに) Déploration (Très calme中間部の緩徐部はプロコフィエフが作曲したバレエ音楽「ロメオとジュリエット」へのオマージュ(敬意)でになっています。
くみこpiano・ youtube チャンネル 私の本業はピアノ弾きですので自分の演奏も聴いて頂けたら嬉しいです。私自身が今まで演奏した曲達の中から「ライブ録音」&「本格録音」をしたものを「今月のアップ曲」として数曲載せていきます。 是非聴いて下さいね! ドボルザーク◇4つのロマンティックな小品より第1番:Viollin & piano(本間くみ子)ショパン◇ワルツ7番 ピアソラ◇リベルタンゴ:チェロ&ピアノ(本間くみ子)ショパン◇ワルツNo11 Op.70-1 http://www.youtube.com/user/kumikopiano?feature=mhw5 私のCDに関するお問合せはこちらへ:k-honma@violet.plala.or.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2010 10:06:15 AM
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