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クラシック音楽エッセイ~今日の1曲

クラシック音楽エッセイ~今日の1曲

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くみこpiano

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May 30, 2010
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カテゴリ:クラシック音楽

サン=サーンス◇動物の謝肉祭

前回の「ピーターと狼」を作るきっかけともなりました、子供のための作品をお届けします。

シャルル・カミーユ・サン=サーンスCharles Camille Saint-Saëns,1835-1921 フランスのロマン派の作曲家、オルガニスト、ピアニストです。サンサーンスはモーツアルトと並び称される神童タイプだったそうです。2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をしたと言われています。また、10歳でバッハ、モーツァルト、ベートベンたちの作品の演奏会を開き、16歳ではじめての交響曲を書いているとの事。

また、さまざまな分野に興味を持ち、その才能を発揮しました。一流のレベルとして知られるのは詩、天文学、数学、絵画などがあります。そんな博識ゆえの嫌味な性格は人々の良く知るところだったそうです。アルフレッド・コルトー(カザルストリオのお話に登場すした巨匠ピアニスト)に向かって「へぇ、君程度でピアニストになれるの?」といった話は有名なんだとか。

さて、この「動物の謝肉祭」は1886年、組曲で全部で14曲から成ります。

*謝肉祭とは、キリスト教の祭りのひとつで、謝肉祭期間は、仮面劇が行われたり音楽会を開いたり、お祭り騒ぎが許されていました。

サン=サーンス(当時51歳)はオーストリアのクルディムという町で静養していました。そしてその滞在中に謝肉祭があり、そこでサン=サーンスの友人が主催でマルディグラ(謝肉祭の最終日)のコンサートが行われることになり、サンサーンスは、そのコンサートで演奏する為に、この「動物の謝肉祭」を作曲したといわれています。ただそれは、友人の音楽家達で演奏する為に書いたので、ちょっとばかり楽器編成が変わっています。


2台のピアノ、ヴァイオリン2、ビオラ1、チェロ1、コントラバス1、フルート1、ピッコロ1、クラリネット1、木琴1、グラスハーモニカ1この曲は、田舎町のコンサートで仲間内で楽しむためだけに作られた作品としてサン=サーンスは軽い気持ちで作ったそうです。また、多くの楽曲をパロディにして、時折それらを皮肉っていること、作曲者自身はこの作品を冗談のつもりで書いたという事で、生前に全曲を演奏することを禁止してしまいました。しかし、その中で1曲だけ例外を作りました。それがかの有名なピアノの流麗な伴奏にのってチェロが美しい旋律を奏でていく第13曲「白鳥」だったのです。

  フランソワ・フレッシニア 優美な旋律 白鳥.jpg

     今日の一枚~フランソワ・フレッシニア◇優美な旋律
第1曲「序奏と獅子王の行進曲」 
第2曲「雌鶏と雄鶏」
第3曲「騾馬」
第4曲「亀」  ~オッフェンバックの「天国と地獄」(地獄のオルフェ)の旋律をわざとゆっくり奏する。
第5曲「象」  ベルリオーズの「ファウストの劫罰」の「妖精のワルツ」、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の「スケルツォ」が重低音で組み入れられている。
第6曲「カンガルー」
第7曲「水族館」
第8曲「耳の長い登場人物」  サン=サーンスの音楽に嫌味な評価を下していた音楽評論家をロバに喩えている
第9曲「森の奥のカッコウ」  
第10曲「大きな鳥籠」 
第11曲「ピアニスト」  わざとへたくそに、ピアノの練習曲を弾く。
第12曲「化石」  自作「死の舞踏」の「骸骨の踊り」の旋律、ロッシーニの「セビリアの理髪師」の「ロジーナのアリア」、その他、キラキラ星などのフランス民謡が組み合わされる。
第13曲「白鳥」  チェロ独奏曲としてあまりに有名な曲。バレエ「瀕死の白鳥」はミハイル・フォーキンがこの曲に振付をした。
第14曲「終曲」  オッフェンバックの「地獄のオルフェ」のフィナーレの旋律に

1曲目 ナレーション:ロジャー・ムーア Roger Moore http://www.youtube.com/watch?v=_2l_-1Lachg&feature=related

13曲目<白鳥 >ナレーション:ロジャー・ムーア チェロ:マイスキー Mischa Maisky http://www.youtube.com/watch?v=Mvh4zEKG2zs&feature=related

終曲 オーケストラ:ベルリンフィル Sir Simon Rattle&Berlin Phil. ピアノ:ラベック姉妹 Katia & Marielle Labeque, http://www.youtube.com/watch?v=lv0kDP-EEiE&feature=related   

  

   クラブ 音楽的近況 クラブ

知り合いがマンドリンサークルのコンサート出演のため、地元の文化会館に出かける。するとゲストが「岡本拓也」さんというまだ高校3年生のギターリストだった。初めて知った演奏家だったけれど17歳とは思えないような柔なかな音色、豊かな表現力で聴き入ってしまった。20分間の演奏だったけれどバロックから現代までの作品を自分のものにしていた。お馴染みで最も演奏家が演奏したくないであろうという「禁じられた遊び」は心地よく素晴らしかった。照明は彼だけに当て、全体は闇。とても静かで集中する空間となった。演奏の始まりと終わりの余韻を感じる姿が演奏家としてのオーラを感じた(ギター岡本拓也で検索するとすぐにヒットします)

    さくら くみこpiano・ youtube  チャンネル さくら

   ~自分の演奏ですが良かったら聴いて下さい~

NEWDVDショパン◇ワルツ10番DVDサラサーテ◇序奏とタランテラ:Viollin&Piano(本間くみ子)DVDショパン◇ワルツ6番「小犬」DVDピアソラ◇リベルタンゴ:Cello&piano(本間くみ子)

http://www.youtube.com/user/kumikopiano?feature=mhw5

私のCDに関するお問合せはこちらへ:eメールk-honma@violet.plala.or.jp






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Last updated  June 2, 2010 07:27:57 AM



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