カテゴリ:オペラ
ワーグナー◇オペラ「トリスタンとイゾルデ」 前回ご紹介したリヒャルト・シュトラウスはワーグナー路線を発展させた交響詩やオペラの作曲家でした。またワーグナーの姪との結婚、新しいスタイルの音楽確立、それぞれ研ぎ澄まされた感性の持ち主は時を超えていつの時代でも影響し合っているのですね。 実は未熟な話なのですが・・私にとってワーグナーはマーラーと共にまだ馴染みがあまりありません。ワーグナーと言えばコジマとのドラマティックな恋愛でしょうか。また当時の音楽ファンはブラームス派とワーグナー派とに二分されていました。 ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner,1813-1883 ライプツィヒ)は、歌劇の作で知られる19世紀のドイツの作曲家、指揮者です。ロマン派歌劇の頂点として「歌劇王」の別名で知られています。また理論家、文筆家としても知られ、音楽界だけでなく19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした中心的文化人の一人でもあるのです。 父カール・ワーグナーは下級官人としてフランス語に堪能であったため、当時駐屯していたナポレオン率いるフランス軍との通訳としてたびたび駆り出されていました。その経緯によってワーグナー自身、非常に政治に関心を持ったとの事。 音楽的には特に一家とも親交があった作曲家ウェーバーから強い影響を受けます。15歳のころベートーヴェンに感動し、音楽家を志す事になりました。 今日お届けするオペラー「トリスタンとイゾルデは」同じく超大作「ニーベルングの指環」共に1859年に完成しました。 そしてこの「トリスタンとイゾルデ」は中世に宮廷詩人たちが広く語り伝えた恋愛物語。騎士トリスタン(Tristan)と、主君マルク王の妃となったイゾルデ(Isolde)の悲恋を描いています。 ~あらすじ~ 時は中世、アイルランドの王女イゾルデは、かつての婚約者をコンウォール(イングランド)の騎士トリスタンに殺され、仇を討とうとしますが、実際にトリスタンと対峙したとたん、逆に彼に一目惚れしていまいます。 その後イゾルデはコンウォールの国王・マルケの花嫁として嫁ぐことが決まり、迎えの船に乗ります。その船を操縦していたのは、偶然にもマルケ王の甥であるトリスタン。船が目的地に着く直前、イゾルデはトリスタンに毒薬を勧めて飲ませ、さらに自身も同じものを口にし無理心中を試みます。 ところが飲んだのは毒薬のつもりが、実は惚れ薬。そのまま2人は熱烈な恋に陥ってしまいます。
ロセッティ(1828-1882)ラファエロ前派◇トリスタンとイゾルテ イゾルデとの結婚後、自分の甥と相思相愛になっていることを知ったマルケ王はもちろん激怒し、従臣にトリスタンを殺すよう命じます。紆余曲折の後、マルケ王も2人の仲を許すことにしたのですが...時すでに遅く、瀕死の状態のトリスタンはイゾルデの腕の中でやがて息絶え、イゾルデもトリスタンを抱擁しつつ息を引き取ります
今日の動画:イゾルデの愛の死 前奏曲に続いて、バスクラリネットの静かなソロで始まる「イゾルデの愛の死」は、終幕のクライマックス、イゾルデがトリスタンの後を追って死ぬ場面、そこから始まるのです。 Tristan - Isolde Liebestod (ソプラノ) http://www.youtube.com/watch?v=RLoHcB8A63M&feature=related Wagner-Liszt: Liebestod from Tristan Und Isolde (ピアノソロ) http://www.youtube.com/watch?v=_UQrOIa7coc&feature=related
kumikopiano インフォインフォメーションコーナー <本間くみ子 ピアノリサイタル Vol.2>2010.10.2(土) ソフィアザールサロン(駒込)開演14時30分(50席、要予約) 入場料¥2000 http://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendoh/top.files/info.files/info.html ~ドイツ音楽の系譜による調べ~ ♪バッハ◇フランス組曲6番 ♪ブラームス◇カプリチオ/間奏曲作品118-2 他
http://www.youtube.com/user/kumikopianon?feature=mhum#g/u
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Last updated
August 30, 2010 09:44:03 PM
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