クラシック音楽エッセイ～今日の１曲

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  モーツアルト◇ピアノ協奏曲第２３番イ長調　２楽章嬰へ短調アダージオ

  今日はピアノコンチェルトと言えば、有名なものにグリーグやチェイこフスキーなどイントロをお聞きになれば、あ～これこれと思うものがあります。が、しかし・・・私の趣味としてはやはりモーツアルト再び登場です！ モーツアルトは２６曲ピアノ協奏曲を書きました。また後期のピアノ協奏曲は傑作揃いですが，その中でも特に天衣無縫で純粋な美しさを持っています。流麗な華やかさと繊細な美しさが共存し，非の打ち所がないと誰もが絶賛しています。半音階が多用されているのも特徴です。モーツァルトの天才性を証明するような素晴らしい作品です。悲しいほど美しいとはこの曲のことでしょうか。。 　　　　　＜今日の一枚「東山魁夷」：この２楽章アダージオを聞いたインスピレーションで書かれた作品とのこと＞ この曲は１７８６年モーツアルト３０歳の時に完成しました。楽器編成の点で少し変わったところがあります。これまで使われてこなかったクラリネットが編成に加わり，オーボエが使われていません。この編成はピアノ協奏曲第２２番と同様の編成となっています。このクラリネットの響きをはじめとした木管楽器の響きが素晴らしい陰影を作り出しています。ティンパニとトランペットという祝祭的な響きを持つ楽器も使われていませんので，非常に親密な味わいもあります。後に１７８８年にかの有名なクラリネット五重奏も作曲されましたが、その頃モーツアルトは資金不足で生活も困っていたという背景もあるので新しい楽器を使う事で聴衆の反応や収入を得たいという事もあったのかもしれません。しかし当時の聴衆はそれほどモーツアルトのモダンな考えについていけなかったとも言われています。ピアノ：ホロヴィッツ http://www.youtube.com/watch?v=9LqdfjZYEVE&feature=related*****　*****　*****　*****　*****サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 19, 2010

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  ラフマニノフ◇ピアノ協奏曲２番ハ短調

  今日は同じくラフマニノフより、ピアノ協奏曲２番。この曲はロシアのロマン派代表傑作です。　　　　　　　　昨日も述べました欝状態であった時、催眠療法を受けて快方に向かう中、１９００年～１９０１年にかけて作曲されました。この曲の成功によりラフマニノフ自身が自身回復、スランプからぬけ出す糸口となったとの事です。   ラフマニノフの作品自体、調性としては短調が非常に多く、特にニ短調を好んで用いました。また、グレゴリオ聖歌「怒りの日」がしばしば使われています。また、ラフマニノフ自身は1941年の『The Etude』誌のインタビューにおいて、自らの創作における姿勢について次のように述べていました。 私は作曲する際に、独創的であろうとか、ロマンティックであろうとか、民族的であろうとか、その他そういったことについて意識的な努力をしたことはありません。私はただ、自分の中で聴こえている音楽をできるだけ自然に紙の上に書きつけるだけです。...私が自らの創作において心がけているのは、作曲している時に自分の心の中にあるものを簡潔に、そして直截に語るということなのです。http://www.youtube.com/watch?v=4Ud_wGMXRnQ&feature=related *****　*****　*****　*****　*****サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 18, 2010

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  ラフマニノフ◇チェロソナタ　ト短調

  チェロの曲から、今日は私個人的な思い出のあるものを１つご紹介しましょう。それはラフマニノフのチェロソナタ。何故かと言うと・・初めてチェロとアンサンブルをしたのがこの曲だったから。素晴らしい大曲ですが、ピアノの比重が大変高いので苦労した記憶がまだ鮮明にあります。   ラフマニノフは1873年、ロシアで生まれました。ロマン派のチャイコフスキー、リムスキーコルサコフの影響を受けています。また作曲家に留まらず、ピアニスト、指揮者としても才能を発揮しました。　　　　彼の音楽の特徴として、教会の鐘の響きを思わせる重厚な和音や、半音階的な動きを交えた息の長い旋律、正教会の聖歌やロシアの民謡の影響などが挙げられています。またグレゴリオ聖歌の「怒りの日」は彼のお気に入りのモティーフで、主要な作品の多くにこの旋律を聴くことができます。 この曲を手がけたのは２８歳の頃。２５歳の頃、評論家にシンフォニーなどの作品発表で悪評を書かれて以来鬱病になった経緯があり、その後催眠療法を受けている経過の中で書かれたそうです。http://www.youtube.com/watch?v=iW58KeIffgs&feature=related *****　*****　*****　*****　*****サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 18, 2010

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  べートヴェン◇チェロソナタOp69第３番

   ベートーベンが最も力を注いだ楽曲はやはりピアノ曲でした。しかし素晴らしいアンサンブルも沢山あります。今日はその中でチェロソナタはいかがでしょうか。 　　　　Vcソナタは５曲ありますが、もともとベートベンはチェロには格別の演奏技術がなかったのですが、チェロの名手、例えばロンベルクやデュポール兄弟などとの親交があったためそれが動機となりチェロソナタ曲史上「チェロの新約聖書」とされ、多くのチェロ奏者にとっては大切なレパートリーとなっているのです。また５曲のソナタのうち、最も広く知られているのがこのOp.69第３番です。1808年、ベートーベン３８歳の頃の作品、丁度第５交響曲、第６交響曲、第５ピアノコンチェルトも同時期に作られています。前回紹介した「エリーゼのために」もそうですね。今日の動画は実に珍しいものと個人的には思います。だって、ピアニストがあの人だから。Vc: Leonard Rose  Piano: Glenn Gouldhttp://www.youtube.com/watch?v=GchB9unYkOE *****　*****　*****　*****　*****サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 16, 2010

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  べートヴェン◇エリーゼの為に

  今日はふじこヘミングでもう１曲、エリーゼの為にをご紹介します。   ベートベンは１７７０年ドイツに生まれ、古典派の作曲家です。この曲、「エリーゼ」とは誰の事？色々説があるようですね。　　　　　１つは１８１０年に婚約を申し込んだ「テレーゼ」のためではないか、との事。当時のテレーゼは１８歳でしたので見事に振られたそうです。ピアノソナタには２４番にサブタイトル「テレーゼ」が有名ですね。もう１つの説、これは知人の娘エリザベートのために書かれたのでは、との事。彼女の呼び名が「エリーゼ」である事が明確でこの説が有力とも書かれていました。   分からない事も素敵な事。私達の心の中であれかれ思いをめぐらしてみましょうか。   ピアノ：ふじこヘミング http://www.youtube.com/watch?v=pWWIkd_XnBo&feature=related *****　*****　*****　*****　*****サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 15, 2010

• リスト◇愛の夢

  リストの曲からもう１つ「愛の夢」です。この曲は３つの夜想曲という副題を持ち、特にこの第３番が有名です。当初はロプラノ向けの歌曲として作曲されました。ドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラートの詩集から「おお、愛しうる限り愛せ」の詩が用いられてります。その後、１８５０年ごろリスト自身がピアノ独奏版に編曲したものです。   ピアニスト、ふじこヘミングについては色々ドラマチックな背景もあり個性あふれる演奏家として名高いですね。こんな言葉を見つけました。 「私はミスタッチが多い。直そうとは思わない。批判する方が愚かしい」 「ぶっ壊れそうな鐘があったっていいじゃない、機械じゃないんだから」（ラ・カンパネラについて） 「私の人生にとって一番大切なことは、小さな命に対する愛情や行為を最優先させること。自分より困っている誰かを助けたり、野良一匹でも救うために人は命を授かっているのよ。」 「一つ一つの音に色をつけるように弾いている」     http://www.youtube.com/watch?v=7OfHoXJh9wg&feature=related  *****　*****　*****　*****　*****サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/写真）　 http://www.delfi-pfsc.jp/index2.html

  February 14, 2010

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  リスト◇コンソレーション　３番

  ピアニスト、ルービンシュタインが演奏する曲で今日は何にしましょうか・・そう、ショパンと交流もあったリストの作品からご紹介したいと思います。 　　　　 リストは1811年ハンガリーで生まれました。６つの「コンソレーション～慰め」を書いたのは１８４９年～５０年にかけて。その中で最も有名な第3番をご紹介します。リスト：大きく分けて３つの時代　*超絶技巧のピアニストとしてもてはやされた若かりし頃　*演奏家としては第一線を退き、ワイマールで作曲に勤しんだ時期　*僧籍を得て神に仕え、深遠な作品を作曲した晩年がそれです。文献より：リストはバッハやベートーヴェンなどの編曲にも精力的でした。"華やかなピアノのスター"というイメージは彼のほんの一面に過ぎず、芸術家としてまた、宗教家としても深い精神性を持って音楽に従事した、という姿こそリストの本質だと思います。その一端はこの「コンソレーション」にも充分に表れています。   なるほど～「超絶技巧練習曲」とはまさに１８０度違う表現の世界ですね。   ピアノ：アルトゥール・ルービンシュタイン http://www.youtube.com/watch?v=yxAYrk_Yhf0&feature=related   *****　*****　*****　*****　*****   サロンコンサートのお知らせ（プログラム　ブラームスVnソナタ１番「雨の歌」他） http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/

  February 11, 2010

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  サロンコンサートのお誘い

  ♪♪　演奏会のお知らせ　♪♪　　　　　関口那々子　ヴァイオリン　リサイタル　Vol.4　＜ピアノ　本間くみ子＞2010年3月6日（土）2:30開演　入場料\2500（要予約）   *プログラム*ブラームス◇バイオリンソナタ１番「雨の歌」  サラサーテ◇ハバネラ                                 サラサーテ◇ザバデアードラヴェル◇ツィガーヌヴェニャフスキー◇スケルッツオ・タランテラフォーレ◇ノクターン２番（ピアノソロ）ショパン◇幻想即興曲（ピアノソロ）場所：ソフィアザールサロン（駒込）http://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendohどうぞ宜しくお願い致します問合せ　k-honma@violet.plala.or.jp （私まで）ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 10, 2010

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  ショパン◇舟歌

                  フォト）http://www.delfi-pfsc.jp/index2.htmlピアノの詩人と呼ばれ続けているショパンの作品のご紹介に終わりはありません。今日は引き続き、ショパンから「舟歌」です。私はこの曲の独特な表現が大好きです！トリルも沢山ありますね。   この舟歌はピアノ独奏の大曲としてはショパン最後の作品です。拍子は12/8拍子（6/8の２倍）で旋律線の長さを強調していますが、アルペジョ伴奏＋旋律、三部形式などはノクターンの特徴をそのまま受け継いでいます。すなわち、拡大されたノクターンといって良いでしょう。まさに最高傑作ではないでしょうか。   優雅な旋律、幻想性のある高度な転調、ピアニスティックな演奏技法、そしてこの曲独特な情景描写や印象描写的なフレーズ、それがすべて私を魅了してしまいました。この印象描写的フレーズは、その後のドビュッシーなど印象派に受け継がれて行くのだそうです。 ショパンが舟歌を作ったのは３６歳の時。文献にもありますが、同時期に作られたマズルカやワルツは規模が小さくなっており、小品と大作を明確に区別して書いたことがわかります。小品はいっそう完成度を高め、大作はさらなる自由度を獲得した時期です。   ピアノ：ルービンシュタイン   http://www.youtube.com/watch?v=dNcb3inSg2I&feature=PlayList&p=3D776C28A963BAFC&index=1   *****　*****　*****　*****　*****　私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendohショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 9, 2010

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  ショパン◇ノクターン Op62-2 18番

  昨日はモーツアルトのバイオリン＆ピアノの為のソナタでパールマンとバレンボイムのコンビをご紹介しました。バレンボイムというとソリストとしては勿論ですが、指揮者としても有名です。さてモーツアルト、ベートベンを良く耳にするバレンボイムですがショパンの演奏を見つけました。   ショパン、ノクターン集は全部で２１曲あります。この１８番は晩年３６歳で書かれました。その頃はサンドとの破局へ向かっていく時期、病への悲観で憂鬱で深い悲しみにあっただろうに、しかいこの曲にはただ甘美、優美で精神的な強さえ感じます。そう言えば・・・ワルツもそうですが、「別れのワルツ（マリア）」やエチュード「別れの曲」も曲想が似ていますね。  　　　　　　　　☆ある書物より～～（前略）　この曲はショパンのノクターン全曲の中でも、非常に手の込んだ作品となっており、充実した和声と洗練された響きで聴かせる最高の芸術作品となっています。この作品は、ショパンが作曲した数多くのノクターンの最後を飾る作品でもあります。ジョン・フィールドの影響を受けた初期のノクターンから始まり、ショパンの独創性が加わって「進化」し、ここに見事な第一級の芸術作品となって実を結んだ、と言えそうです～～     演奏はバレンボイム、（別の動画で見たのですが）最近はすっかり白髪になってしまったのですね。。   ピアノ：ダニエル・バレンボイム http://www.youtube.com/watch?v=z__-RShYZMI&feature=related*****　*****　*****　*****　*****　私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendohショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 9, 2010

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  モーツアルト◇ヴァイオリンソナタ　ホ短調

  モーツアルトは1756年、サルツブルグで生まれました。父から才能を見込まれ（実は父が思うより遥かにあった）幼少から１０代のほとんどの時期をイタリア、フランス、そしてドイツの各地方へ演奏旅行で費やしました。  　　モーツアルトは多岐に渡って数々の作品を残しています。今日はその中ヴァイオリンソナタはいかがでしょうか。彼の作品は明るい長調が多いのですが、時々短調が現れます。それは長調の作品に比べると数少ないのですが、ゆえに意味深いと言われています。今日のホ短調ソナタはモーツアルト２２歳の時、母アンナがパリで亡くなったという背景があります。大好きだった母親への感謝、懺悔、色々な思いが込められていることでしょう。   ヴァイオリン：パールマン　　ピアノ：バレンボイム（この動画は２楽章です） http://www.youtube.com/watch?v=w4lihkfvaWg&feature=related*****　*****　*****　*****　*****　私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendohショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 8, 2010

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  モールアルト◇オペラ「フィガロの結婚」より

  昨日に続き、歌劇です。オペラの始まりはルネサンス後期１６世紀フィレンツェにて、古代ギリシャの演劇を復興しようという動きが始まったのがきっかけです。ギリシャ悲劇を模範に歌うような台詞を用いる劇が考えられました。やがて１７世紀後半になるとドイツ語圏各地にも宮廷劇場が出来てオペラが盛んになっていきます。   　　その中でモーツアルトは重要、欠かせない人物ですね。今日はモーツアルトのオペラで代表的な作品の１つ、ポピュラーな歌劇「フィガロの結婚」をご紹介します。第一幕のあらすじはこちら。【第１幕】 　時は１８世紀、舞台はスペイン、セヴィリャのアルマヴィーヴァ伯爵の館。伯爵の従者フィガロと、同じく伯爵家の女中スザンナの結婚式当日の話です。フィガロはスザンナから驚きの事実を聞きます。それは、二人の主人である伯爵が、手先の音楽教師バジリオを使って、スザンナを誘惑しているというのです。フィガロは怒って、伯爵をこらしめる作戦を考えます。http://www.youtube.com/watch?v=vWTtNUZUH8U&feature=PlayList&p=1714CB1E39E5D5DB&playnext=1&playnext_from=PL&index=5*****　*****　*****　*****　***** 私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendohショパンアルバムについてはこちらhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 7, 2010

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  R. シュトラウス◇オペラ「サロメ」より

  私自身はどうしても普段の演奏活動はピアノが中心、もしくわ弦楽器の方との共演が多い事もありなかなか「歌劇」への関わりが少ないです。でも「歌劇」、そうオペラは音楽の総合芸術、一番勉強をしなければならない分野です。まだまだ私は勉強不足でお恥ずかしい限り。もし読者の皆さんの中で付け足して下さる方がいらっしゃるのならオペラの楽しみ、またこんなオペラに行ってきました、など教えて下さい！さて、今日は昨日に引き続きシュトラウス。ヨハンのほうではなく、リヒャルト・シュトラウスです。歌劇、シンフォニーにおいては数々の作品を残しています。この「サロメ」は割合と始めの頃の作品です。この作品は現代のダンスパフォーマンスでも舞台が沢山あるようですね。簡単にあらすじを。はい、どうぞ。ユダヤの王エロドは、自分の兄の前王を殺し妃を奪い今の座に就いた。妃の娘である王女サロメに魅せられて、いやらしい目を彼女に向ける。その視線に堪えられなくなったサロメは、宴の席をはずれて、預言者ヨカナーン（洗礼者ヨハネ）が閉じ込められている井戸に向かう。預言者は不吉な言葉を喚き散らして、妃から嫌がられている。預言者との接触は王により禁じられているのだが、サロメは色仕掛けで見張り番であるシリアの青年に禁を破らせて、預言者を見てしまう。そして彼に恋をするのだが、預言者のほうは彼女の忌まわしい生い立ちをなじるばかりである。そして事態は思わぬ方向へ向かう。  　　　動画はダイジェスト版。生の舞台が見たくなりました！ http://www.youtube.com/watch?v=kj99qASGCiw&feature=related私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendohショパンアルバムについてはこちらhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/

  February 7, 2010

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  R. シュトラウス◇歌曲「モルゲン」

  昨日のシューベルの歌曲とは少し趣の変わったロマン派のトイツリートを１つご紹介しましょう。リヒャルト・シュトラウス1864年、ドイツ、ミュンヘンで生まれました。楽曲はメンデルスゾーンやシューマンに大きな影響を受けていると言われています。この「モルゲン」（明日の朝）は1894年、30歳の頃に作られました。６つのオーケストラ伴奏歌曲「献呈」の中の１曲です。管弦楽のイントロがしっとりとそれはまるで少しずつ太陽の光が差し込み始めているかのような、そんな静かな朝を感じます。その美しい前奏にすーっと光が差し込んだかのような歌声を聞かせてくれるのがソプラノのジェシー・ノーマン。オペラ、ソリストとしてクラシックからゴスペルまで幅広いジャンルを持ち、実力のある世界的な歌手です。私にとっても大好きな歌手の一人です。この「モルゲン」の和訳を機会があれば調べてみたいです。今日ご紹介出来なかったのが残念です。ソプラノ：ジェシー・ノーマンhttp://www.youtube.com/watch?v=z3r9ifssLZQ&feature=related

  February 6, 2010

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  シューベルト◇「冬の旅」より

   シューベルトと言えば,歌曲の王,晩年のこの「冬の旅」を外す事は出来ませんね。この歌詞はドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの詩集によります。２部に分かれ２４のリートから構成されています。最もポピュラーなものに「菩提樹」がありますね。またこの歌集はこの１曲目「おやすみ」からも分かるように、若者が最初から失恋した状態にあり、色々な事情があり街（世）を捨てさすらいの旅を続けていきます。全曲を通して「疎外感」、「絶望と悲しみ」、「決して得られないもの、もう失われてしまったものへの憧れ」に満ちており、唯一の慰めである「死」を求めながらも旅を続ける若者の姿は現代を生きる人々にとっても強く訴えかけるものがあるとされ高く評価されてきました。私はまだまだこの曲を演奏するには経験が足りないようです。。。バリトン：ハンス・ホッター／ピアノ：ジェラルド・ムーアhttp://www.youtube.com/watch?v=rMTmVRk4C8Q

  February 5, 2010

• シューベルト◇即興曲op１４２　D 939　3番

  昨日はピアニストはケンをご紹介しました。実は私はケンプの柔ならかな音色がとても好きです。ケンプと言えばベートベンが代名詞のようですが、同じドイツの作曲家シューベルトの曲も録音しています。シューベルトの即興曲は４つの曲からなる大きな作品を２つ晩年３０歳の頃に書いています。今日はその二つ目の方（op142)より３番をアップしました。アレグロスケルッツオと書いてあるように軽快でリズミカルな部分、そして大きなうねりのある音階と音楽表現との対比があり聞き手に大変面白さを与えてくれます。１８２７年頃の作品ですが、同期に暗く深い「冬の旅」もあります。また即興曲の方はソナタのような構成的な追及よりも旋律を優先させたものが多く、聞きやすさ、また演奏しやすさもあり多くの人の耳になじんでいるのでしょうね。ピアノ：ウイリアム・ケンプhttp://www.youtube.com/watch?v=-L-Pvi20pVw&feature=related私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendoh 

  February 5, 2010

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  ベートヴェン◇Ｖｎソナタ５番　「スプリング」

  さぁ、ベートベンの３大ピアノソナタを紹介したならば、やはりヴァイオリンの名曲も思い浮かぶのは私だけではないでしょう。（フォト）～フラワーアレンジメント～ http://www.delfi-pfsc.jp/ヴァオリンソナタは１０曲書かれましたが、最も有名なものは「クロイツェル」とこの５番の「スプリングソナタ」ですね。幸福感に満ち溢れ、今日にでも誰からも親しまれています。ベートヴェン、やはり３１歳の時の作品です。ヴァイオリンソナタとは言いますが、ピアノの比重も大きくやはり「ピアノとヴァオリンの為のソナタ」ですね。お互いに対話がとても大切です。私は初めてこれをアンサンブルしたのは音大生時代でした。全楽章やりましたから大変勉強になりました。３楽章のコンビネーションは特に難しいですが息が合うと本当にリズムカルで楽しいです。ヴァイオリン：シュナイダーハン　ピアノ：ウイリアム・ケンプ★http://www.youtube.com/watch?v=Q-tE0pAhim4◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　こちらのプログはもう少し身近な音楽と生活の話題が中心ですhttp://d.hatena.ne.jp/kumikopiano/about私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendoh

  February 4, 2010

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  べートヴェン◇ソナタ１４番「月光」

  グールドは本当に神がかり的な演奏で呼吸を忘れていまいそうなものがありますね。そんなグールドのベートベンはいかがでしょうか。他のピアニストに対して１楽章はやや早めのような気がいたいます。やっぱりへそ曲がり？でしょうか（笑）ベートベンの傑作３大ソナタの１つ。１８０１年、３０歳の時の作品です。ベートベンの弟子で、恋人でもあったイタリアの伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げるために作曲されました。年齢差が１４歳という事もありましたがそれ以上に身分の差で苦しんだとの事。「不滅の恋人」と記されているそうです。「月光」というタイトルは後からついたもので、由来としてはルードヴィヒ・レルシュタープがこの１楽章を「ルツェルン湖の月光の波を揺らぐ小船のよう」とコメントしたことだそうです。 　　　　ピアノ：グレン・グールドhttp://www.youtube.com/watch?v=Vr8j8O9uzx4 ◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　こちらのプログはもう少し身近な音楽と生活の話題が中心ですhttp://d.hatena.ne.jp/kumikopiano/about私の好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendoh

  February 4, 2010

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  バッハ◇ゴールドベルク変奏曲より

  バッハの名曲をもう１つ、今日はご紹介しましょう。ゴールドベルク変奏曲です。そしてバッハと言えば変わり者、個性の塊　グレングールドは有名中の有名人。この曲は「アリアと種々の変奏」と題されていてすべて３０の変奏曲になっています。長いですね～でもテーマはとても美しいです。変奏曲はかなり難易度の高いものが出揃っていますし、あまり全曲を演奏するというコンサートに出会った事はないかな。由来としてバッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルドベルクという少年（？）が不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルドベルク変奏曲」の俗称で知られている。球体関節人形作家～mayu's doll~　http://www1.ttcn.ne.jp/~mayu-g/あ～曲が長く終わりなき変奏曲だから眠くなったのかな・・羊が１匹、羊が２匹・・な～んてね。でもグールドの演奏は段々目が冴えてくるような迫力がありますね。動画　ピアノ：グレン・グールド http://www.youtube.com/watch?v=g7LWANJFHEs&feature=related◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇　◇◇◇◇◇こちらのプログはもう少し身近な音楽と生活の話題が中心ですhttp://d.hatena.ne.jp/kumikopiano/about私の大好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendoh

  February 2, 2010

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  バッハ◇主よ人の望みの喜びを

  今日はリパティの続きで私の大好きな曲の１つをまたご紹介します。どなたもご存知のバッハ作曲「主よ、人の望みの喜びを」です。  「心と口と行いと生活で」ＢＷＶ１４７はバッハが１７２３年に聖母マリア御訪問の祝日のために作曲した教会カンタータと言われています。全１０曲からなり、第６番、第１０番に登場する「主よ、人の望みの喜びよ」の名で広く親しまれているコラールです。何て美しいのでしょう。この曲は弾き手にとってはシンプルですが、高・中・低音域に登場するテーマをクリアに演奏する事が重要で難しい面でもあります。私は今年セカンドアルバム作成中ですがこの曲を入れる予定になっています。動画はダニエル・リパティhttp://www.youtube.com/watch?v=k7PNFDrcqmY 明日はどんな曲にしようかなぁ～～ こちらのプログはもう少し身近な音楽と生活の話題が中心ですhttp://d.hatena.ne.jp/kumikopiano/about 私の大好きな場所：ソフィアザールサロンhttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/happyendoh

  February 1, 2010

• ショパン◇ワルツ５番

          昨日のショパンワルツの続き、やはり大好きなリパティの演奏を聴きたくなりました。この曲は最後の恋人ジョルジュサンドと出逢い、夏はノアンと、冬はパリという暮らしを数年間送った中で唯一サンドとノアンに行かなかった年に書かれたようです。曲中に出てくる数々のテーマはショパンのどんなエピソードだったのかでしょうか。そんな事を考えながら聴くと楽しいですね。ピアノ：ディヌ・リパティ http://www.youtube.com/watch?v=JEDTLzPoZcY&feature=related

  January 30, 2010

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  ショパン◇ワルツ４番

  昨日のフランソワの繋がりで本日は。。～ショパン◇ワルツ４番～別名子猫のワルツとも呼ばれているらしい。しかしこれは後から誰かがつけたタイトルですね。冒頭の右手の旋回が実に小気味良く楽しいですが弾く方は案外指が空回りして、その上似たような音形なのにちょっとづつ違うから覚えるのに一苦労、そんな裏話もあるのものです。２０代後半に作れた作品、ポーランドのワルツとして庶民の素朴さが明るく表現されているとも言われています。ピアニスト：サンソン・フランソワhttp://www.youtube.com/watch?v=Vspg5EsQrmY&feature=related こちらでもお会いできたら嬉しいです http://d.hatena.ne.jp/kumikopiano/about 

  January 30, 2010

• ドビュッシー◇レントより遅く

  今日の１曲です先日演奏会でも演奏しました。　　　　　　　弾きこんでいくとどんどん解釈が変わっていくのが面白いこの曲。ドビュッシーにしてはポピュラーな感じを受けます。サティのジュトゥヴーみたいだなぁ～って思ったりしました。パリの風景、貴婦人達がカフェでお茶を飲む風景を曲にしたそう。上品ぶったお喋りをやや皮肉めいた表現にしているとも言われています。私の大好きなピアニスト、サンソン・フランソワですhttp://www.youtube.com/watch?v=jD9S6dRS-28こちらでもプログやっていますhttp://d.hatena.ne.jp/kumikopiano/about

  January 29, 2010

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  私の1'stアルバム◇ショパンワルツ集

  昨年9月にショパンワルツ集全曲をレコーディングして私のファーストアルバムとして自主制作、発表しました。＜送料・振込み手数料込み、￥2000にて販売しております＞録音に立ち会って下さった方を始め、色々な方から温かい音色と感想を頂きました。尚、マスタリングの際にリバーブは一切かけておらず、また継接ぎもしておりません。またこれに甘んじず、何年後かに再演出来るようにしたいです。きっとその時はまた違う解釈、表現があるのではと思ったりしています。今年はショパン生誕２００周年記念ですね。あちこちでショパンのプログラムを目にすることになるでしょうか。また、私も今年は是非セカンドアルバムを出せるようにしたいと日々精進しております。今は半分ほど曲の収録が進んでいます。タイトルをどうしようかなぁ～などと思いを巡らしている時が楽しいひと時でもあります。バッハ「主よ望みの喜びを」ショパン「ノクターン　遺作」など予定する他、いずれにしても名曲の数々と盛り込んで楽しんで頂けるようにしたいと思っています。どうぞ宜しくお願いします。尚、アルバムにご興味を持って頂けるた方はこちらにメッセージ宜しくお願いします。k-honma@violet.plala.or.jp 

  January 28, 2010

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