昨年9月に香港で公開され、先々月の11月にはソフトが発売と
なった『超級經理人』ですが、早速入手して観てみました。
お話は、借金の取立て業者の超(チャップマン・トー)は、負債を
抱えた芸能事務所へ取立てに行くが、借金の回収が出来なかっ
たため、所属していた7人のモデルを引き取り売り出す事にした。
マスコミに露出させようと、アクション俳優の剣龍が会見するステ
ージに乗り込んで、剣龍の敏腕マネージャーである孫(シャーリー
ン・チョイ)を激怒させた。しかしその後、孫は剣龍の私生活まで
監視していた事がバレて剣龍が離れてしまい失業してしまったの
で、超の引き抜きを受け入れてモデルたちのマネジメントを引き
受ける事となった。そして、彼女らを特訓して売り込みに精を出す
が、なかなか上手くいかず・・・という感じに進んでいきます。
ここ近年、コンスタントに出演しているチャップマン・トーとシャー
リーン・チョイが共演という事や、監督の馮志強はチャップマンと
フィオナ・シッが共演した『懸紅』の監督でもあった事、それに制
作がエンペラー(英皇電影)という事でも期待していました。
古典的なドタバタのコメディーで、ジリアン・チョンやニコラス・ツェ
ーなどゲスト出演陣も豪華だったりウォン・チョーラム(王祖藍)の
アクの強いキャラクターなどところどころは面白かったのですが、
何か淡々と話が進んでいって全体的な印象は薄いと感じました。
もし逆にメリハリがある内容だったら、詰め込み過ぎという感想を
抱いたのでしょうが、ちょっと物足りなさを感じたのでもう少し大き
な展開が欲しい気分でした。
また、売り出そうとしたモデルユニットが香港ではイマイチであった
ために韓国へ進出させ知名度を上げていくあたりは、香港と韓国
の芸能の係わりがこんなに進んでいたかと、ちょっと気になるとこ
ろでした。日本と同様、香港でも韓流はひと段落ついていたと思い
ますし、ソウルのロケもそんなに必要性を感じませんでした。
あとは、敏腕マネージャー役のシャーリーン・チョイが、ここ最近は
キャリアウーマンを演じる事が多くなってきたというのも、印象深い
感じでした。
(K)