この週末、シネマート六本木で公開されている『大捜査の女』を
観に行きました。
お話は、不正な石油取引で大儲けしている闇組織のボスである
フォク(イーソン・チャン)は、中国の公安に部下が取引している
現場を踏み込まれ、逃走時に交通事故を起こしタンクローリーが
爆発し部下も逮捕されてしまい、香港警察からもマークされる対
象となった。そして、フォクの息子が誘拐されてしまった。香港警
察はフォクの家に捜査陣を常駐させ、警部のシートー(サミー・チ
ェン)が指揮を執る事になった。シートーは、長年同棲している芸
術家の恋人が一向に成功しない上、自身が妊娠している事も分
かったため、ピリピリしている状態であった。フォクは事業の裏が
バレてしまうため協力的ではなかったが、中国公安とギクシャク
した捜査の中でタンクローリーとの事故で犠牲になった人物を調
べていくと誘拐事件に絡んでいき・・・という感じに進んでいきまし
た。
少し前の作品ですが、詳細の内容をよく知らなかったですし出演
者が主演のサミー・チェンやイーソン・チャンの他にも豪華な感じ
でしたので、どんな感じか気になっていました。
観た第一印象は、何か荒削りな感じでした。誘拐事件と闇組織の
不正な石油取引を捜査する話は興味深かったのですが、サミー
が演じるシートーのヒステリックさや捜査する警察官たちがどこと
なく不真面目だったりする点、中国公安とのやり取り等々、小ネタ
を寄せ集めでいる感じで、シリアスなのかコメディなのかどっちつ
かずな作品だと思ってしまいました。
しかし、終盤で犯人と繋がっていると匂わしていた人がそうではな
かったり事件が急速に解決に向かっていくあたりなどは引きつけ
られたので、もうちょっと本筋に集中させればもっと面白くなったと
思いました。
(K)