『許冠傑What a Wonderful World 2014演唱會』
週末の19日と20日、香港へ行ってサミュエル・ホイのコンサート『許冠傑What a Wonderful World 2014演唱會』を観てきました。今年に入ってからそこそこ忙しく渡航が厳しそうな雰囲気だったり、コンサートの詳細も調べていなかったのでギリギリになって慌てた感じでしたが、何とかして都合をつける事ができました。今回は4面を使っての舞台でしたので、前回観に行った2012年の時のような派手派手しさはなく落ち着いたセットだと感じました。それに、70~80年代の曲が中心に満遍なく選ばれていましたが、ヒット曲は少々抑えめで各アルバムのバラード調の曲が多く選ばれている印象でした。あとは、いつものようにライアンとスコットの2人の息子やジャスティンも登場しましたが、彼らの出番も控えめで前回以上にじっくりと歌を聴かせる構成でした。今回のコンサートにあわせ発表した新曲『樂土』(ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界(What a Wonderful World )』のカバー)も良かったですし、『鐵塔凌雲』、『洋紫荊』、ローマン(羅文)の『獅子山下』や薫[女尼]の『毎當變幻時』などの曲では、年齢層の高いお客さんが多い事でみんなの心をグッと掴んでいるようでした。最後の締めはいつものように『浪子心聲』となったのですが、アンコールに入る前の節目で『急流勇退』を歌い、捌けていく時に『珍惜』のBGMが流れていたので、何だかそこが凄く意味深に感じてしまいました。両隣のお客さんとコミュニケーションを取ったり親切にしてもらったりと、交流できた事も嬉しかったですし、何とか無理して観に行って本当に良かったです。(K)