カデナ、クラシックの扉こじ開ける 過去4戦全て上がり最速/弥生賞
「弥生賞・G2」(3月5日、中山) 大物感たっぷりだ。昨年11月の京都2歳S。カデナは後方待機から、直線は目の覚めるような脚で突き抜けた。重賞初Vを決めたその日は、くしくも管理する中竹師の誕生日。師の期待を一身に背負うディープインパクト産駒は自慢の末脚を武器に、堂々と皐月賞の前哨戦に挑む。 2走前からコンビを組む福永は、笑顔で前走を振り返った。「イメージ通りの競馬だったし、期待通りの脚だった。型にハマれば力を出せるし、素質のある馬」と非凡なセンスを実感。前走後は成長を促すため放牧に。帰厩後も順調に乗り込みを消化し、着々と態勢を整えている。 22日には栗東坂路で一杯に追われ、4F53秒4-38秒4-12秒6を計時。トレーナーは「動きは良かった。脚が伸びて胴回りもひと回り大きくなったし、成長しているね」と充実ぶりが増してきた馬体に口元を緩めた。「男らしく筋肉が付いてきた。うるさい面もなく、2歳時よりもいいパフォーマンスができそう」と声を弾ませるのは白倉助手だ。キャリア4戦で連対率100%、上がり3Fは全てメンバー最速。「4回走ったのが糧になっているよ。学習能力があるし、どれも無駄ではなかった」とうなずく。 今回は初の中山。「問題ないと思うけど、力通りに結果が出ないときがある。枠や展開に左右されるコースだからね。でも馬の力を信じるよ」と同助手は力を込めた。馬名の由来はフランス語で“南京錠”の意。今週から復帰するユーイチを背に、まずはクラシックへの扉をこじ開けたい。エンプレス杯のいい加減予想6枠9番ワンミリオンスから1枠1番ブランシェクール、2枠2番タマノブリュネット7枠11番リンダリンダ、4枠4番ヴィータアレグリア、8枠12番タイニーダンサー3枠3番ポッドガゼール。