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テーマ:美術館・博物館(1559)
カテゴリ:美術鑑賞
●情熱に触れる
昔サッカー日本代表戦を見に行っていたときには何回かやったことがある。 久しぶりに会社を17時ちょっと過ぎに出た。まー幸せな職場環境だ。いつまで続くかは分からないが。 理由がある。 今、上野の森美術館で「ダリ展」をやっていて、最終入場時間が17時半。18時に閉館なのだ。 ぎりぎりセーフ。流石にそんな時間から入場するような奇特な人間も少なくて、そこそこ 空いた状態で観る事が出来た。 それにしても、美術館は美術好きなサラリーマンの存在を認めていないとしか思えない。 平日18時に閉まる美術館に普通行けるワケなかろう。 もっと改善してほしいものだ。せめて金曜日は20時までやるとか。 正直、スペインのフィゲラスでダリ劇場美術館には行ったことがあるので、「俺は本場を見ているから別にどうでもいいけど」と 思っていた。不遜にも(笑) 全然見たことのない作品も多くて、今回の展示に行ってよかった。 フィゲラスにもう一度行きたくなった。フロリダにも美術館があるらしいので行ってみたいものだ。 初期の作品などは、「あっ!スーラだ」「お、これはルネ・マグリット?」「これはキリコかぁ」などと影響を受けていることが よく分かるものも多く、それはそれで面白い。中期以降は結局完全に「ダリの作品」になるわけだが。 『手(良心の呵責)』がインパクトあったなぁ。後で解説書を読むと、ある詩人を冒涜した作品らしいが、 そんな意図とは関係なく、絵としての迫力がある。なんじゃこりゃと。 そもそもダリの絵はもの凄い技術力と、ワケが分からず口をあんぐりとさせられてしまうような イメージが特徴。こいつただもんじゃねぇよなぁとすぐに分かる。世界を作り上げている。 他の作品も面白いのが多くて良かった。 時間がなく、上映していた映画『アンダルシアの犬』も途中からしか見られず、印象的なオープニングの「目」も 観る事が出来なかったのが残念。この映画を大学の「芸術」という授業で見たことを今でもよく覚えている。 思えばあの授業で俺も映画や美術に目覚めたところはあるなぁ。いい授業、いい講師だった。 画集を買ってきてパラパラ見ている。楽しい。解説もなかなか興味深い。 ピカソとの出会いを書いている。 ********************************************* 『ルーヴル美術館に行く前に』と私は言った。『真っ先にあなたを訪ねに来ました』 『それで良かったんだよ』とピカソは答えた。 ********************************************* いいねぇ。短い会話の中にもピカソへの愛情jと、ピカソの自信とがうかがえて。 彼の自伝で『我が秘められた生涯』という本があるが、どうも売られていない。Amazonで見たら 9,800円…。厳しいなぁ。図書館で探すくらいか。 とにかく30分だけの鑑賞だったが、気持ちいい日となった。 #潤いを自ら見つけ出すこと お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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