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カテゴリ:美術鑑賞
●ユトリロ展in三鷹_オススメ度★★★★(満点5点)
三鷹市美術ギャラリーで『モーリス・ユトリロ展』を やっていた。 http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/ 東大の神野経済学教授が甲高い声で「ユトリロはやっぱり 『白』がいいですよね~」と言っていたことを なぜかよく覚えていて、心にひっかかる存在だった。 なかなかまとめて観る機会がなかったが、 今回観ることが出来て非常にスッキリした。 80作品くらい来ていて見ごたえあり。 実際に使っていたパレットや絵の具なども 展示されている。 くすんだ白の壁、今にも雪や雨が降り出しそうな ぼーっとした白い空。で、後期になるほど 茶色なども白に混ぜていたりして、 彼の意図をあれこれと想像したくなる。 リアルすぎない色がいい。 遠近法が面白い。パリの街並を描くことばかりなのだが、 道が画面の奥の方に伸びていき、人が行き来している。 道がどこにつながっているかは明示的には描かれていない。 これってアルコール中毒だった彼の気持ちの表れ? などと妄想。 意外と白以外の色も使っているのも面白い。 鉄の格子がついた部屋に閉じこもりながら絵を 描いているのに、いやそうだからこそなのか、 通行人を多く描いている。 そこから、人間への関心があるのかと 思いきや、女性の腰は妙に大きく描いたりしているのが 侮蔑の気持ちの表れなど解説されてあったりしていて、 一筋縄ではいかない男である。 あ~楽しかった。マイナーな美術館、というか ギャラリーは人が少なくてじっくり見られるからいい。 平日夕方だったけど、20時まで開館しているのも ユーザーフレンドリーで素晴らしい。 またいい展示があれば行ってみたい。 #くすんだ白ばんざい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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