シルク特選～シルクで健康

ストレス性健忘症。。

子供の頃の記憶で心当たりが有る事件が有ります。

まだ幼少の頃に、兄と年子で育った私は、ほんの少しだけ兄より小さかったようです。

弟の記憶が殆ど無いので、もしかすると弟が生まれる前のことかもしれないのですが、そうなると自分で思って居るよりもさらに幼い時期のことなので、通常あまり覚えているとは考え難い時期のことですが、それでも私の記憶にはっきりと刻まれている事件です。

でも、その記憶の一部がはっきりとしているだけで、肝心な部分は全く覚えていないのです。

多分季節は冬か、ともかく暑くはない時期の事。

お昼のご飯の支度かなにかで、母がインスタントラーメンを作ってくれていました。

当時家の台所は、台所とお風呂場が隣り合わせで、土間と言われるような形態で、畳みの間と土間とではおそらく大人の膝上程度までの段差がありました。

母は土間に居るので、当然私達とは目線が同じくらいな感じになるのですが、敷居の上にのり段差の下に有るガスコンロを覗き込みながら、母がラーメンを作る姿を待ち遠しく見て居た時の事です。

私の視線をさえぎるように板戸にしがみつき、段差の下の母とガスコンロを覗き込む兄、私は「見せて見せて」とせがんだ記憶と、兄の背の背後から覗き込もうとした事をはっきり覚えています。

でも、それ以降の記憶は全く無いのです。

その、それ以降と言うのは「私が兄を突き飛ばして、兄が転んだ時に手を出す仕草のままに鍋釜に手を掛けて熱いラーメン鍋をひっくり返しながら土間に転倒」と言う事件。

兄の手足には今も火傷のケロイドの痕が残っています。

相当な大騒ぎになったであろう事は想像が付くのですが、私の記憶には覗き込んだ事しか残されていません。

母も痛い思いをした兄もその後の事を覚えているようですが、私は全く。。

この事は、人間って「辛いきつい」と感じる事から逃れたりして、気持ちを平静に保つ逃避の回路も持ち合わせているんだと、つくづく感じさせられる事件として、今も時々思い出すのですが、記憶を喪失する以外にも、現状から逃避したくて、「行きたくない、いやだなぁ」と思って居るうちに、意識的に避けていたらほんとにうっかり忘れて仕舞ったと言う事も有ります。

或いはわざと忘れた振り。。

ところが今日、楽しみにして居た事を、すっかり忘れていたのです。

しかも、一緒に参加する人に、電話を貰って話をして、先方がそれとなく探るように会話を進めているのに、まだ自分が参加する事を忘れていた事に気が付きませんでした。

実は嫌だなと思って居た部分でもほかの事を11月にすっかり忘れていて、その時も1週間過ぎるまで全く気が付きませんでした。

何かきっかけが有れば思い出すのですが、そのきっかけが無いと、もしかしてそのまま忘れたままになるかも？と思ったら少し怖くなりました。

今年も実際、昨年から引き続き、パパの仕事の先行き、子供の進学の問題、そうこうするうちに年始早々ブログにも書きましたが、父の入院、本来なら遠方に1人取り残された母に、毎日でも「大丈夫」と一言電話でもするのが筋なんでしょうが、現状私の頭は全ての事を処理しきれない状態になって居るようです。

楽しみを忘れてしまうようでは、かなりやばいかもと思いあれこれネットで調べたら、ストレス性健忘症（心因性）と言うものが有りました。

ネットだけでは細かい事は解りませんが、大きく記憶を喪失するとか、長期間の過去の記憶を喪失するとかの他に、ある一定の場所に行きたくないがために車の運転方法を忘れるとか、降車する駅を忘れると言うような事もあるようなので、小説のような「記憶喪失」でなくても、心因性健忘症はあるのではないかと思いました。

他にも昨年の12月深夜近くに、映画のナイター上映を見終えて、助手席に息子を乗せて運転する自分の車で、通り慣れた道なのに、最近の多くは手足は何かしていても、思考は心配な事から逃れられずに、何時もうつろに考え事をしているので、その日もふと、息子との会話が途切れた瞬間に、思考が麻痺しました。

深夜帯と言う事もあり、廻りの景色も街灯が浮かび上がる夜景で何時ともは違うのですが、自分が今何処を走っているのか？それが解らなくなったのです。

そして真っ直ぐな道で方向感覚を失い、右左折の道はないのに、どちらかに曲がらなければ成らないような感覚に襲われて、信号の青灯が目に飛び込んできた瞬間に現実に引き戻されたのです。

この時は凄い恐怖でした。

昨年12月から隔週で風邪をひいていて、今日も午後からあまり体調が良くないのですが、この不調も心因性な部分からきて、抵抗力が無くなって居る証拠かも知れませんね。


夫よ！あなたがいちばんストレスです

ある意味、私に当て嵌まるかも知れません。　↑　↑