いいもんもん

先日、友達の家に遊びに行ったときのこと
私が“たっちん”に絵本を読んであげていたら
そこにいた子どもたちが、その絵本をのぞき込んできた。
私は「みんなも良かったら～」と思い
絵本を読みながら、みんなの方にちょっと傾けたら‥

一番近くにいた男の子の頭を
コツン
と、小突くように
“たっちん”が手を出した。

私は


おや？


と思ったけど
その手の出し方があまりにもスローなのと
私の方には背を向けているので顔の表情を見ることができず
様子を見ていた。

その絵本を読み終えた後
今度はオモチャの取り合いになった。


（へぇ～“たっちん”も取り合いするんだ～）


なんて感心して見ていたら
（今までは取られて固まるだけだったのね）
また、“たっちん”の手が友達の頭に。

今度は確実に
「相手を小突き」たくて
手を出しているとわかったので
“たっちん”の手を持って止めに入った。


（ほほぉ～う。いよいよ、お手々が出始めましたね。）



なんて、感心しちゃったけど
これから始まる、友達とのいろんなやりとりに
ゴングが鳴った瞬間だった。

その日以来、
自分が持っているオモチャを取ろうとする子
私のそばにいる子
に、手を出すようになった。

そしてこの前は
幼稚園の年少組の男の子が使っていたプラレールを
横から奪おうとして失敗し
その子の頭を小突いた。


（おお～自分よりも大きな子にも手を出すんだね。）


またまた感心＆驚き。

そしてその後、その男の子と
オモチャの奪い合いに‥
“たっちん”はそのオモチャを奪おうとして
左右にブンブン振って相手を振り回していた。
相手の子も引かない。
“たっちん”も負けない。


（おおおお～。すごいなぁ～。
いつこんな事、覚えたんだろう）


なんて感心しながらも
私は“たっちん”のそんな姿に驚いて焦ってしまい


“たっちん”やめて。お兄ちゃんは使うって！



と、その手を握りしめ
３人でブンブン　ブンブン‥

それを見かねた友人が
他のオモチャを持ってきてくれて
「“たっちん”、これも同じだよ」
と、“たっちん”をなだめ
落ち着かせてくれた。



あ～そうだよね。
他のオモチャを渡せばいいんだよね。
なに焦ってんだ、私‥(^^;)


友人の行動に、ハッと我に返る。
いかん、いかんなぁ～。
子どもと同じ目線になっているよ。
冷静にならないと‥。

“たっちん”もいよいよ、自我が強く出るようになってきた。
そして、人に手を出すのは
いかんとも許し難い。



ええ～っ、うちの子もぉ～？？？
人に手を出すんだねぇ～～～～～～(T~T)


なんてショックを受けている間に
彼はどんどん成長して
友達ともどんどん当たり
いざこざを起こして、人間関係を学んでいくんだよね。

親も彼のその速度に
取り残されないようにしないといかんなぁ～と
覚悟を余儀なくされた日だったわ(^^;)