テーマ:介護・看護・喪失(5317)
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1月8日
ひぃばあちゃんは永い眠りにつきました。 101歳でした… ばあちゃんが亡くなってから今まで なんだかとても忙しかったのと なかなか気持ちの整理がつかず 日記を休んでいました。 日記に、ばあちゃんのことを書きたいけれど 何から書いていいのか どう書いていいのか または、このことは書かなくてもいいのかも などなど、いろんなことを考えてしまって 日記にむかえませんでした。 でもやっぱり記録として 101歳まで生きたばあちゃんの最期を 書いておきたいと思い 今日から書き始めました。 これからこの話題が長く続きます。 もし、この日記を読んでくれる方がいたら どうぞさらっとスルーして行ってください。 人の死は,やはりあまりいいものではないですから…ね…。 8日 “たっちん”と私はこの日 ひぃばあちゃんのお見舞いに行く予定だった。 出掛ける準備をしていたら 母から電話が来た。 「さっき病院の先生から おばあちゃんの今後の対応について話し合いをしたいと言われてね これから病院に出掛けるの。 11時からなの。 おばあちゃんを家に連れてくるか それとも、このまま病院にいるか お姉ちゃんはどちらがいいと思う? お父さんもシン(弟)も、家に連れてきてもどこまで先生が診てくれるのか それによって、連れて帰るか決めたいって言っているの」 それを聞いて私は 私もお父さんたちと同じ考えでいいよ。 できるならば家に帰らせて欲しいもん 母は「わかった」と電話を切った。 私と“たっちん”は行き場がなくなり 公園にでも行こうかね と、支度をし直して玄関で“たっちん”に靴を履かせているときだった。 珍しく私の携帯に母から着信が… 「おばあちゃん10時45分、亡くなったから…」 えっ、みんな間に合ったの? 「間に合わなかった…でもまだ、温かかった…」 先ほどの電話のあと、すぐに病院から電話が入り 「今すぐに来られますか?」 と聞かれ、飛んで病院に向かったらしいが 間に合わなかったと…。 私はね… 最期はみんなに看取られて逝くんだと思っていたから 一気に気が抜けた… 母に 「こちらが落ち着いたらまた連絡するから それからこちらに来て」と言われたので これから何日も忙しくなるだろうと “たっちん”を公園に連れて行って 思う存分遊ばせた。 ひぃばあちゃんに会えたのは もう日も暮れて遅い時間だった。 実家に向かう途中 いつかはこんな日が来るだろう いつかはもうこの世にいない ばあちゃんに会いに 私は車を走らせるんだろう と思っていた。 そのとき私は冷静に運転をしていられるのだろうかと心配をしていたが 意外と冷静な自分だった。 ひぃばあちゃんは自分の部屋で寝ていた。 顔に白い布が置いてあるのが不思議な感じだった。 部屋にはたくさんのお客さんがきて ばあちゃんにお線香をあげて ばあちゃんの生前の話で盛り上がっていた。 その人たちが帰ったあと やっと私と“たっちん”は ばあちゃんに会うことができた。 ろうそくに照らされた ばあちゃんの顔は とても生き生きとしていて綺麗な顔だった。 少し開いた口が息をしているよう。 いつもばあちゃんはそうやって寝ていたので 息をしていないなんて もう、心臓が動いていないんだなんて とても思えなかった。 「お婆さん、綺麗でしょう。 今にも起きあがりそうでしょ」 と言う母。 本当だね。ばあちゃん、生きているみたい。 本当にそう思った。 そう思ったからか、涙が出なかった… 今思えば,あのときに泣いておけば良かったなって 声を出して、おいおい泣けばよかったって 後悔しているんだ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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