カテゴリ:成長物語
先日からの続き…
今、夫さんは海外に出張している。 ばあちゃんが亡くなる前日に出かけたので 葬儀には帰ってくることができなかった。 夫さんがいなかったのは 正直言って大変だった。 でもね、私の母が 「“たっちん”がお父さんの代わりをたくさんしてくれたから」 と、嬉しそうに話す。 それを見て、一番悲しんでいる母が “たっちん”に救われていたんだな… 私は“たっちん”のお守りで お経を聞くことも、お焼香をすることもきちんとできず 泣くこともままならなかった。 そんなことにちょっと苛立があったが 母のその言葉を聞いて それでも良かったか…と思える。 “たっちん”は家に挨拶に来た人たちや 斎場に来てくれた人たち そして,家の人たちを和ませた。 家では、お客様が来ると 父と母の間に入り、正座をして深々とお辞儀をし 部屋までついていき、一緒に座って話を聞いていた。 叔母がお茶を持ってくると まだお茶を飲んでいるのに,お盆に片付けようとし みんなに止められ お客様が「かなわないわ~」と笑いながらお茶を一気に飲んでくれて それを片付けて本人は満足げ。 そして帰りは玄関まで送り また深々とお辞儀。 そこで領収書のやり取りを始めた人がいたりして そしたら“たっちん”の目がきらっと光り またまたみんなの間に入り その領収をじ~っと見て、なにやら「ふんふん」と。 理解しているのかねぇ~(^^;)と、みんな大笑い。 家族のものが、お線香を上げるのを忘れていたり ばあちゃんを一人にさせている時間が長いときなどは 一人でお線香を上げにいったり チンチンと鐘をならしたりして それを母が見て 「“たっちん”は優しい子ね。 ばあさん,一人にしちゃかわいそうよね」と 一緒に手を合わせていた。 ばあちゃんが棺に入った後も たまに、顔が見える窓を コンコンと叩いて (ひぃばあちゃん、ここ)なんて仕草をして 家族のものを和ませてくれていた。 斎場では、式の最中は席を外して通路で遊ばせていたが 帰る人帰る人にお辞儀をしたり 「かわいいわねぇ~」と声をかけてもらったりして 本人も笑顔だけど 帰っていく人も笑顔だった。 母は 「“たっちん”のそんな姿を ばあさんが一番喜んでいるかもね。 大好きな坊主が、私のためにやってくれているよって きっと喜んでいるよ。 来られなかったお父さんの代わりをたくさんしてくれているよ」 って、嬉しそうに“たっちん”を抱っこしていた。 今回の“たっちん”のいろいろな行動に 私は驚きの連続だけど それだけ彼なりに何かを感じているのかもしれないね。 “たっちん”の相手と葬儀の忙しさでヘトヘトになったけど みんなが彼に癒されて笑顔になった姿を見て 私も心穏やかになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年01月29日 22時46分13秒
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