テーマ:0歳児のママ集まれ~(7669)
カテゴリ:おめでた2
病院に入り、30分で次男を産んでしまった。
自分でもビックリだし 助産士さん達もビックリだった。 私は分娩台の上で (切れた メリメリって何かが裂けた…) そんな言葉が頭の中をぐるぐる回って ただただボーッとしていたが (ハッ赤ちゃんの体重は!!!!) 妊娠8ヶ月ぐらいから 胎児の体重が増えず お医者さんたちが頭を悩ませていた。 最後の検診の時は医院長に 「まぁ~2300gは超えているでしょう。」 とのことだった 私は急に心配になって 赤ちゃんは何gですか? と聞いたら 「2580gですよ」 と。 ホッとした 2500gか。 予想より大きくなっていたね。良かった その後、赤ちゃんを洗っていた助産士さん達が 「わ~~~~。初めて見る。」 「え~~~~~っ」 「うわぁ~~~~」 となんだか騒ぎだした。 私はボーッとしながらその声を聞いていた。 (なんだろう? まぁ~いいか…) すごい騒ぎだったが 何も考えられなかった。 1人の助産士さんが私の胎盤を持って 「自分の胎盤を見ますか?」 と聞いてきた。 私は頷いて見せてもらった。 「これが胎盤ね。 そしてこれが臍帯。 あのね、胎盤が3分の1、白くなっているでしょう。 これって珍しいのよ。白くなっているというのは壊死していたってこと。 ここからは栄養が取れないのね。 そしてこれは臍帯。へその緒ね。 これもすごく細くてね、だったい直径1センチかしら。あなたのは8ミリ弱。 しかもグルグルねじれていたの。すごく細かくねじれています。 みんなで騒いでいたのは、たぶん赤ちゃんは苦しかったんだねって。 栄養がなかなか行かなくて、早く出てきたかったんだねって話していたの。 後もう少し遅かったら、この白いのが臍帯の付け根にかかってきていたと思う。 だから今日、赤ちゃんは出てきたかったのかもね。良かったね。」 私はボーッとしながらその話を聞いていた。 (胎盤が白い… だから栄養がいってなかったの… ふ~~ん。そうなんだ…) 軽い気持ちだった。 それから2日後 病室に入ってきた助産士さんが 「あなた、良かったわね~~~。 今カルテを見たけど、初めて見たわ。 私もう30年近く助産士をしているけど 胎盤があんなに白くなっているのは初めて見たわ。 この子、本当によく産まれてきた。よかったわ~。 この子はラッキーボーイよ」 とすごい勢いで話し始めた。 私がキョトンとした顔で聞いていたのがわかったのか 助産士さんが 「あ~ごめん。あまりにも驚いたのと 赤ちゃんがかわいくて、そして産まれてきてくれて嬉しくってね」 と言いながら 私の胎盤について話をしてくれた。 正常な胎盤は真っ赤な色をしている。 私の胎盤は3分の1、白くなって壊死していた状態だった。 壊死をしているということは、栄養が作られないということ。 白い所が点々としている物はあるが あんなに真っ白に固まっていたのは珍しい。 臍帯の付け根まで、あと2センチほどだった。 もう少し産むのが遅かったら、栄養は送られていなかっただろう。 また、臍帯の直径が細く、また細かくねじれていたから 栄養の流れも悪かっただろう。 「だから、産まれてきてラッキーなのよ。 本当なら、産まれてこれなかった。 この子はラッキーボーイよ。 大切に育ててね」 それを聞いて 堰を切ったように涙があふれた。 (あ~だから助産士さん達が騒いでいたのね。 あ~だから赤ちゃんの体重が増えていなかったのね。 あともう少し遅かったら…産まれてなかった…) その話を聞き終えた後に 沐浴を終えた赤ちゃんが戻ってきた。 私は ありがとう ごめんね ありがとう ごめんね と言いながら しっかり抱きしめた。 暖かい赤ちゃん。 良かった。暖かくて。 良かった。産まれてきてくれて… 医院長からも 「まぁ~あと一週間遅かったら危なかったね」 と。 出産は人様々で色々あるとは聞くが まさか自分がこんな体験をするとは思ってもいなかった。 お腹の中ではこんなに切羽詰まっていたなんて…。 今でも“みっちん”を抱きしめるたびに ありがとう と心の中で呟いて ぎゅーっと抱きしめている。 その暖かい温もりに心癒され涙が出る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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