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働いていても普通の生活ができない人たちのことです。家もなく、インターネットカフェや24時間営業のファミレスで夜を過ごす、あるいは路上生活をする。。。
昨日NHKで3度目の特集をやっていました。最後に出てきた人は、幼い頃両親が離婚し、たぶん二人から見捨てられてしまったのだと思います。人が信用できず、社会とのかかわりと断ち切って生きているということで、1年半前にこの番組に出た時は、毎日古雑誌を売り一日400円で生活している様子が描かれていました。 社会とのかかわりと断つということは、自分自身の存在そのものも無にするということです。 昨日は路上生活者でグループを作り、舗道清掃をすることで、月に7万円稼ぐようになっていました。1年半前は食事も一日カップラーメン1つとかだったのが、食堂で食べるようになっていました。公衆トイレで頭を洗ったり、体を拭く生活から、銭湯に入るようになっていました。 見た目は、普通の青年。路上生活者にはとても見えなかったです。舗道清掃をまじめにやることで、そのグループの人とかかわり信用され、舗道を掃除することで、近所の人に「ご苦労さま」と言われ、社会とのかかわりを少しずつ持つようになっていました。 1年半前と、あきらかに表情が違いました。明るいんです。 人は一人では生きていけないんです。仕事をするということは、社会とのかかわりを持つこと、人間としての尊厳を持つこと、いろいろ考えさせられる番組でした。 なんで自分を生んだんだと生きている意味を見いだせずにきて、ここにきて、自分自身の存在の意味をやっとつかめはじめたこの人は、最後に涙がおさえきれなかったのです。「自分が変わったと思います。人間に戻ってきたのかもしれません」 人として生きていく意味、仕事をする意味、社会で何かや誰かの役に立っていくことの意味と、短い間にずいぶん教えてくれた番組でした。 日々の忙しさに追われ、見失いがちな日常。 大事なものを見失わないようしなくてはとあらためて考えさせられました。 もともとのタイトルのワーキングプアは、まともな仕事につけず、普通の生活もできない人たちのことをさしています。 これは、怠けてそうなっているのではなく、そうせざるをえない人を生み出している社会そのものの問題だと番組は投げかけていました。 お隣の韓国でも、この問題は深刻のようでした。高学歴でもまともな仕事につけない人がでてきている社会。社会の仕組みそのものをもっと見直していかなければならない時が来ているのかもしれないです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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