糸電話

きのうはおでかけしていたので、今日は川原にいきました。
そして衝撃をうけました。
白鳥がもどってきているじゃありませんか!
しかも薄よごれて、ひとまわりちいさくなって、なんとなくけば立っている!!
元気もなくて、枯れたヨシの中州にうずくまるように身をよせている。
カモの真似をするようにして汚い水に灰色の長い首をつっこみ、
底をさぐっているものの、この時季にまだたいした水草はない…はず。
たちどまって見ていると、「あ、人間」という顔をして、
ひょろひょろ泳いでくるじゃないですか。
これはヤバい! と思い、慌てて引き返して、家にのこっていたお弁当用のパンを
がしがしちぎってビニールに入れ、いそいで再度川原へ。
パンを入れたビニールのかさかさいう音をきいただけで、嬉々として近付いてきました。
やっぱりこのコ、どこかでずっと餌もらってたコなんだと思います。
パンをさらに小さくちぎってなげてやると、少し迷ってから、食べました。
一つ食べたあとは、なんの迷いもなく、どんどんたべました。
カラスが飛んで来てすぐそばにとまり、批難するように声高に鳴きました。
…わかってます。わかってますけど。
何日たべてないの、ときくと、クウクウと鳴きました。
おいしくなくてもなんでも食べてがんばるんだよ、
ほら元気だしな、とパンをなげてやると、
ずっと鳴きながらたべてました。
…とりあえずパンを食べたら少し元気になり、かもと一緒に泳ぎ始めました。
…死なないで。涙。