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2005年05月21日
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カテゴリ:本を読んだ話
今日、休みでしたが、
ちょっとまた恋煩いが悪化して、かなり奇態な行動をやらかしてしまい、
途中でふとわれにかえって、あわててラーメン共和国ににげこんだ。
(ラーメン共和国は会社の近所です。)
おかげさまでことなきをえたわけですが。
みすずのねぎラーメン今更だけどすげーうまいよ!!

ちょうどよかったので、そのままハンズへいって、
眼鏡の調整をし、それからのんびりにゃんこと遊びました。
今日は毛のないにゃんこのムーディーちゃんが「にゃーんにゃーん」と
やってきてわたしの膝のうえにすわり、ずっとごろごろごろごろ言っていました。
…初めてです、こんなになつかれたの。
姉御がずーっとそんなわたしに背中をむけていたのが印象的でした。
こたつのなかにはるきたんがはいっていたので、手をつっこんだら
かじられました(笑)
でもかじったあと、「あ、かじっちゃった」という顔をして、
ぺろぺろ舐めてくれました。
ケイちゃんは今日はあそんでくれませんでした。

帰りに本屋に寄ったら、「ラカンの精神分析」という本と目が合いました。
新宮一成さんという方の書いた本らしいです。
ラカンには学生時代一度挫折を味わっていて、…というか、
本読んでまじで気が狂いそうになって(笑)あわてて途中でやめたのですが。
一昨日ガラガラさんに「うぉーい、ユノミさんの頭おかしくなったぞーーう」と
大声で周知されてバカにされたので、ちょっとムっとして立ち読みしてみました。
ええそらもう「そんならほんもんのソレ見したろかい」みたいな気合で。
いや、言語系で壊れると、ほんとにもう、凄まじいから。

そしたら、まあ、なんと、この著者の方は、
…うまく言えませんが、なんというか…ラカンなんかやるだけあって、
すばらしく、詩才があり、なんらかのセンスがある方で
その堅くもロマンティックな文にかなり一目惚れで。勿論買いました。
第一章が「精神分析のロマネスク」ですからね!
「転移」というのも昔フロイトを読んだときは
「あ、そー」ぐらいにしか思わなかったのですが、
こうして読むと「そういうことだったのね…」とボー然。
今気が変になるほどの恋煩い中だったりするので、
ものすごく手にとるようによくわかる。目からウロコな感じです。
本って、出会う時期があるよね。
こんなふうに予定調和を感じる出会い方をしたのは久しぶりです。
神様が頑張れといってくださっているのでしょうか。

分析家には運命の患者さんというのがたいていはいるものらしい。
フロイトもヤヴァイ感じに深い仲になったお客が何人かいたと聞くが、
この最初の章には著者の運命の患者さんと、ラカンの運命の患者さんの話が出てくる。
なまじな恋愛小説よりかなりロマンティックな内容。
とくにラカンの「エメ」は、後日談が息子の代まで延々とつづいていて、
「うへえ」と引くほどだったりする。
ラカンとエメといえばゼノギアスファンなら思い出すところのある名だと思うけれども
多分ここからとってるんだと思います。
とするとやっぱりバルトはロラン・バルト-からなのかしら…。
それはさておき、「エメの王子として」と書いてあるのだけれども
それがエメと父子関係ではなく母子関係なのが興味深い。

本はこんなあたりから始まります。
…人間が何かを行動に移すときに働くのは、自分の欲望ではない。「人間の欲望は他者の欲望である。」
自我理想の交換。
我々が抽象化された理想を追い求めるということは、そもそも我々が他者の欲望を身に負っているということである。
欲望している心は、すでに幾分かは他者のものである。
著者はイギリスにいって勉強したいことがあったのにのちにフランスへ行くことになり
逆にフランス文学を専攻していたその患者さんは、なぜかイギリスに留学してしまったそうです。
…「他者の欲望」を、いつのまにか交換してしまっている無意識領域のできごと。
面白いです。

ところで今日ステラのエスカレーターにのりつつ、可愛いランジェリーに目をやっていると、
後ろのおにいちゃんたちが
「寄って行こう!」「寄ってってどおすんだよ!」「彼女にみやげだ!」
「アホんなことしたらドン引きだよ!」「なにいってんだ、買ってけ下着くらい!!」
と盛り上がってて、かなり面白かったです。





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最終更新日  2005年05月22日 00時00分59秒
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