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カテゴリ:今日の川岸
思い出を書いて整理しておこうと思います。
わたしがブルベリさんに初めて会ったのは、まだ王子様やロッカーさんと踊っていたころの話でした。 ものすごく気難しそうで、おっかなそうで、「うわあ、業務遂行に支障きたしそうなくらい感じ悪い上司だよ…」 という感じで、「きっと書いてあることきくなとか、しらべてから来いとか、すぐ言うタイプなんだろうな… ほんで、あげく、こんなこともわからないのか、って嘲笑して、切り捨てるんだ」と思っていましたが、 その数日前に「つかえないやつ」発言で一人上司を切り捨て、王子様にものっすごく叱られていたわたしは 「何人もきりすてていたら、困ったときだれもたすけてくれなくなるし、 気難しい上司とだって、なんとかうまくやらなくちゃいけないんだ」と決意して、 「大丈夫だよ、ブルベリさんは伝説の男だから。いっといで。」というロッカーさんの謎の後押しで送り出され、 おそるおそる質問にいきました。 …思った通りのものすごくおそろしい上司でした。まったく、見たまんまでした。 反応もすべて予想通りでした。 ロッカーさんが、後ろから助けてくれました。 なんとか質問できました。答えももらいました。 なんとか電話をきれました。 それが、ブルベリさんでした。 数日たつと、訓練士の人が、ついてきてくれなくなりました。 そのころ交代で数人の上司が、トレーニングチームにきてくれていたのですが、 たまたままた難問をかかえしまつたとき、またしてもそのおっかなそうな上司が回り番できてました。 聞きに行って、さんざんな目にあい、「自分でしらべろ」と冷たく突き放されました。 調べてもわからないから行っているのにと思い、なんて使えないやつだと思いましたが 使えないというと絶対激怒するだろうし、今助けてもらえなければ私はにっちもさっちもいかない、 そこで「そんな冷たいこと言わないで、おしえてくださいよう」 とひきつったにやにや笑いで言いました。 …すると、なぜか、ブルベリさんは、黙って調べ始めてくれたのです。 今ならわかるのですが、多分、ブルベリさんは、「冷たい」と言われて、ショックだったのだと思います。 相手のために、厳しくしている人なので。 その数日あと、わたしは放流直前の時期を迎えて、 トレーニングチームの訓練士さんたちから完全に遠く離れて訓練を行うようになりました。 そのころ、わたしの席は、かならず上司の隣に設定されていました。 ブルベリさんがブルベリのサプリかなんかをがりがりかんでるのを見たのは、その日だったと思います。 衝撃でした。 …おもしろかったのです。 このひとは多分根はは凄く愉快な人だと思いました。 その翌日くらいでしょうか。わたし大変なポカをやらかし、電話が終わってから、 報告にいきました。 自分が失敗したことを気にやんでいたので、おもいきり怖い人に怒鳴ってもらったほうが すっきりすると思い、ブルベリさんのところへ行きました。 案の定物凄い勢いでどなりつけられ、さんざんに叱られた後、 …ブルベリさんは、わたしがそのお客に電話して謝るための、台本を書いてくれました。 それから、練習をしてみろといい、ヘッドセットを私の電話にさして、「よし、かけろ」と言いました。 指揮棒を振るような勢いで指をふりながら指示をだし、わたしに台本をよませて、 お客さんとはコトナキをえたあと、ぶるべりさんは、「こんな複雑な経緯の記録おまえにかけるはずないだろう かいてやるからそこへ居ろ」と言って、わたしを立たせて、記録を代わりに書いてくれました。 書いてる途中でパソコンがフリーズしてしまい、 「じゃおまえんとこで書く」と言ってわたしのパソコンをあけました。 「…あ、わたしカナ打ちなんです」とあわてて切り替えようとしたら、 「ああ、だいじょうぶ、ぼくちゃんカナうちもすっげえ速いから」 と言って(あのとき絶対ぼくちゃんと言ったと思う…汗)華麗にカナのブラインドタッチを披露してくれました。 そしてなぜかわたしに「…ごめんね」といいました。 「え、いや、とんでもない、すみません、忙しいのに、…記録まで書いていただいて…」 とわたしはびっくりして答えました。 たぶん、パソコンがフリーズしてわたしがずっと立たされっぱなしだったからなのかもしれませんが、 なんだってあんな傲慢な男がこのとき謝ったのか、わたしは今でもよくわかっていません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月02日 15時54分22秒
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