糸電話

今日は降りしきる雪のなか、動物園に行きました。
動物園はとても楽しかったんですけど、
というのは、動物がとても可愛いので、
でも、なんだか、カレとの旅行は失敗っぽかったです。

なんかぶつぶつ言ってるので、聞き返したんですが、
全然きこえなくて、
あまり聞き返したら悪いと思って、そのままだまっていたら、
コンビニが見えたので、「トイレいきたいからコンビニ寄って」といったら
「いまコンビニあるからリポD買うかって言ったろ、人の話きいてんのか」
と怒鳴られたので
「きこえなかったんだよ、なんかぶつぶついってやがると思ったけど、
何度もききかえしたら悪いと思って
ききかえさなかったんだよ!」
とどなりかえしました。
わたしが怒ったの初めて見たせいかびっくりしたみたいでした。
どんなに優しくしてさしあげてるか、きっと少しも考えてなかったんでしょうね。
自分だけががんばってるとおもっていたんでしょうね。

わたしはいつももっともっと怒ってるけど、
我慢しているんだよ。
ずーっとずーっと我慢しているんだよ。
うんざりしても、がまんしているんだよ。
がまんしているんだよ。
がまん。

賢いふりするきなら、あたはいくらでもできるけど、
そうやって若い頃はいきていたから、
でもそういえ生き方ははずかしいとおもうから、
いつもなるべく、威張ったり、怒ったり、ばかにしたり、嘲笑したり
皮肉をいったり、争ったり、勝とうとしたり、
そういうことはしないようにしているんだよ。

ものがなしくなってきたわといって薬を飲んだら、
これから出かけるのに悲しいのかよと言われました。
病気なんだからしかたないでしょうといいました。
カレは、いくらおしえても、私が病気であることを、認識しようとしません。

動物園はすごい雪で、ペンギンがぽてぼてと歩いてパレードしていました。
帰り近くにウドさんがロケに入って、寒そうでした。
台湾人の子供が、こざるに雪玉をぶつけていたので
「どこのバカガキだよ、ああ、外人か」とでけーこえで言っておきました。
カレが、「お父さんが注意しているよ」といいましたが、
おとうさんは甘やかしているようにしかみえませんでした。
こざるは、あんなさむいところにまるまるうずくまって、
寒さに耐えているのに
なんてひどい子供でしょうか。

ホテルも台湾人の団体さんであふれていました。
掃除のおばちゃんが、台湾人のツアー客は深夜まで大騒ぎして困る、
またサウナのタオルをはがしてしまうので困る、
と言っていました。

ホテルは素敵なホテルでした。
会社の福利で行ったのですが
そうでもなければわたしなんかには到底とまれません。
温泉もよかったです。

わたしがあげたチョコレートを、カレはまだあけていなくて、(ヒドイ)
持ってきていました。
二人でチョコレートをたべました。
凄くおいしいチョコレートなのに、
カレには味はわからないみたいでした。
多分わからないだろうと思って、デザインのいいのにしたのに、
「ああ地球か」と一言いったきりでした。
苦行のような顔で食べてました。

風呂上がりにビールが飲みたくなるだろうとおもって、
ローソンでもらったビールを一本だけ冷やして行ったのですが、
一本というのも半端だったみたいです。
でもバーで飲むような話していたので
一本でいいかなとおもったんですけど
バーは9時半にとっとと閉まってしまったので
行けませんでした。
売店でビールを買ってのんでいましたが、
わたしが飲まないので、
つまらなそうでした。

なかよくなった掃除のおばちゃんは
去年亡くなった内地のスキー客の話をしてくれました。
ルートを外れてすべっていて、
立ち木に激突して亡くなったそうです。

カレといても気詰まりだし
値段も安かったので、マーッサージをしてもらいにいきました。
先に温泉はいったとき、試供品の金属軽石で、
かかとをざーりざーりして行ったら、
マッサージのおにーちゃんに、足きれいにしてて偉いとほめられました。
嬉しくなったので、売店でそのざーりざーりするやつを買って帰りました。

部屋に帰るとカレは拗ねていて、おいらに背中押してと言いました。
肩もみし合うのはおいらたちの貴重なコミュニケーションなので
一生懸命やったげました。
おいらは肩もみは大嫌いです。
小さいころ父親にいやというほどやらされたので。
ほんとにほんとに、へどがでるほどきらいです。
しかも下手です。
でも他にカレと通じ合う部分がないので、
一生懸命やったげました。


周囲はハイジの世界で、一面の白銀。
パウタースノウって本当に銀色なんだなと驚きました。
「車の雪はらってくるね」と行ってでかけたカレがもどってきたので
「いっぱいつもってた?」ときいたら
「つもってたけどさらさらだった」といってました。
ヨーロッパみたいでした。