糸電話

アイスコーヒーがおいしい季節になってまいりました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

子供の頃、近所に、地中海好きのおばさんが住んでいて、彼女いわく、ギリシャからトルコにかけては、小さなカップで毎日大量のコーヒーを飲むのだとのこと。一杯50円なのはいいのだが(当時の円は相当安かったわけだが、それで50円というのだから安い)、それがまたなぜか全部ホットなのだとか。
「あっちってアイスコーヒーないのよねー」と言っていた彼女だったが、気がついたときには離婚してとっととまたヨーロッパへ行ってしまっておりました。その後会っておりません。元気かな。さすがにもうおばあちゃんだとおもうけど。

さてそのおばさんがヨーロッパに去ってからおよそ20年後、アラン島で会った大阪人(日本人だけど、さらに分類すると、大阪人)バックパッカーが、やはり言っておりました。
「いやあ、もう、暑いから、アイスコーヒーが飲みたくて…でも、こっちって、アイスコーヒーないんですよね…出せば売れるとおもうんだけど…おいしいよね、アイスコーヒー。」
…大阪人でもちゃんと標準語でした。

つい最近きいた話では、「外国にはコーヒー牛乳かない」とのこと。おもしろがって留学生にコーヒー牛乳をのませたら、絶賛していたとのこと。カフェラテとかカフェオレとはやっぱり違うんだという話。

もしかして、日本人て、冷たいコーヒーに、ちょっと「こだわり」があるんじゃありません?

でもでも、アイスコーヒーってつくるのが大変なの。いつもドリップ飲んでると、ペットボトルのはいやだから…。
だから、冷たいのみものはいつも麦茶なの。
だってほら、麦茶は、冷茶ポットにパック放り込んで、水つめて、冷蔵庫につっこんどきゃしぜんとできるじゃない?
あー、コーヒーもそんなパックがあったらどんなにいいかしら…。

そんなあなた(いや、そんなワタシ?!)に朗報です!!

ブルックスさんが季節限定で水出し珈琲を発売です!

麦茶パックと同じ感じで、冷蔵庫で3時間なんだって。

あらうれしいじゃない。
わたしだったらお風呂上がりに飲みたいわーっ。
お家帰ってきたらすぐ冷茶ポットだして、パックいれて、水つめて、冷蔵庫にいれて、あれしてこれして、んでお風呂あがったらできてるじゃなーい。嬉しいじゃなーい。
タオルでてきたワンピースきて、顔にパックはっつけて優雅に雑誌めくりながら椅子に腰掛けて足組んでのんじゃうわよ。くつろぎのひとときとはまさにこれよ。
そんなこんなのうちに友達から電話がかかってくるじゃない。そしたらパックはがしながら、電話しながら、アイスコーヒー、これよ。
一日の疲れがほえーっと抜けてゆくわ～。んーすばらしいっ。

あと、パックだっていうから、ちょっと旅先でものめるんじゃないかしら。ほら、キャリーマグとか持っていれば…。
んー、ヨーロッパに行ったおばさんや大阪人バックパッカーに、なんだかとどけてあげたいですっ。