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<センバツ高校野球:八重山商工5-2高岡商>◇2日目◇24日◇甲子園◇1回戦
日本最南端の高校球児が甲子園で跳ねた! 石垣島にある八重山商工(沖縄)が、初の甲子園1勝をつかんだ。右肩痛から復活したエース大嶺祐太(3年)が、先発全員から毎回の17三振を奪う快投、打線も10安打で5点を奪った。アルプススタンドには、約1600キロ離れた石垣島などから約6000人の大応援団が駆け付け歓喜した。高校野球史に刻んだ小さな島の、大きな大きな1勝だ。 最後は113キロのカーブで見逃しに仕留めた。毎回、17個目の三振だ。「今までの勝ちの中で1番うれしい」。1600キロ離れた石垣島からやってきた少年が、マウンドで大きく叫んだ。 島の球児たちが、いきなり大観衆の目をくぎ付けにした。先頭打者を140キロの直球で空振り三振に斬(き)ると、2四球2盗塁を許しながらも3三振で抑える。「後ろに(仲間の投手が)2人いるので思い切っていった」。自己最速の145キロに迫る144キロを出した直球を主体に、3回1死までアウトすべてを5連続を含む7三振だ。 公式戦1年ぶり先発だったエースだけではない。チームの仲間が躍動する。3番金城長靖は、初回に左翼ポールを直撃する大会1号の先制ソロ本塁打。直球狙いに絞った高岡商打線に1点差に詰め寄られた5回には、2死満塁のピンチに中前に運ばれたが、三塁ベースを踏み忘れた二塁走者を、野手が冷静に見ていてアピールプレーで(記録はセンターゴロ)アウトにした。「あれで『まだ勝っているんだ』と気持ちを切り替えられた」。チームの半数以上が小学時代から同じチームでプレーしたチームワークに支えられ、後半はリズムを取り戻し、146球を投げきった。 感謝の投球だった。伊志嶺吉盛監督(52)が創設した少年野球の八島マリンズ、八重山ポニーズの主力として中学時代には世界3位を経験したが、家庭の事情で八重山商工には定時制で入学。監督が市から委託されたゴミ収集の仕事を手伝った。仲間と一緒の朝練習を除いて1人で練習する毎日。「(そのころは)野球をやめてサッカーをしたいと言っていた」と親代わりの祖父武弘さん(67)は振り返る。 全日制に移る直前の昨年3月には右肩を痛め、昨年10月まで投球はできなかった。それでも7カ月ぶりの公式戦だった昨秋の九州大会では3試合で9イニング被安打1無失点の快投。そして甲子園でも。伊志嶺監督は「昨春から完投もなかったのに…野球の神様が助けてくれた」と口を開いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月25日 10時27分16秒
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