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カテゴリ:くろがこの世に想う事
くろの家のすぐそばには、 まさに職人と呼ぶにふさわしい方がいらっしゃいます。 川西くつ店のおじいちゃんです。 この道一筋、もう80歳をこえています。 4畳半くらいの狭いお店の片隅、 おじいちゃん一人しか座れない作業場で いっつも靴を直しています。 おじいちゃんは靴のことなら なんでも知っています。 くろが16年間履きつづけている ウェスタンブーツの底がはがれてしまった時、 A○Cマートなど、大手量販店に持っていっても 「これは直りません」 と言われてしまいました(3軒連続)が、 おじいちゃんは、時間をかけて とても丁寧に、そして見事に直してくれました。 靴を受け取りに行ったとき、 とてもうれしそうに 自分がどうやって靴を直したのかを 説明してくれました。 本当にいい顔してました。 どこをどう縫ったのか、 どこに釘を打ったのか、 おじいちゃんが丁寧に説明してくれる言葉は 経験に裏打ちされた説得力にあふれ、 職人の誇りに満ちていました。 「お客さん、 最近の靴は高いけどね、 壊れても直せないものが多すぎますよ。 それじゃぁいけませんよ。」 とおっしゃっていました。 (と、いいつつも、 今まで持って行った靴は なんらかの形ですべて直してくれました。) 「なんとか直してほしい」という使い手の想いと、 「なんとか直したい」という職人の想いが重なれば重なるほど、 ボロボロでもカッコイイ、 ピカピカの靴では到底かなわない、 味わい深い年輪が刻まれていきます。 川西のおじいちゃんに直してもらったお気に入りのブーツ。 これからもずっとずっと、 くろの大切な宝ものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月03日 00時25分07秒
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