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2007年11月07日
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今日、みつけた話。

========



メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。

メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。

その魚はなんとも生きがいい。



それを見たアメリカ人旅行者は、


旅行者:「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」

漁師:「そんなに長い時間じゃないよ」

旅行者:「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。
     おしいなあ」

漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

旅行者:「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」


漁師:
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
 戻ってきたら子どもと遊んで、
 女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、
 ギターを弾いて、歌をうたって…
 ああ、これでもう一日終わりだね」



すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

旅行者:
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
 きみにアドバイスしよう。
 いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
 それであまった魚は売る。
 お金が貯まったら大きな漁船を買う。
 そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
 その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
 やがて大漁船団ができるまでね。
 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
 自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
 その頃にはきみはこのちっぽけな村を出て
 メキソコシティに引っ越し、
 ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師:「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

旅行者:「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

漁師:「それからどうなるの」

旅行者:「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」

と旅行者はにんまりと笑い、

旅行者:「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

漁師:「それで?」

旅行者:
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
 日が高くなるまでゆっくり寝て、
 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、
 奥さんとシエスタして過ごして、
 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
 歌をうたって過ごすんだ。
 どうだい。すばらしいだろう。」





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最終更新日  2007年11月26日 00時22分13秒
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