209217 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

くろの旅

くろの旅

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

フリーページ

日記/記事の投稿

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2007年11月25日
XML
カナダのチムシャン族の村で、
Talking stickを見つけました。

Talking stickは、インディアンの杖ですが、
歩くための杖ではありません。

インディアンが話し合いを開くとき、
この杖が会場を回ります。
杖を持った人が気が済むまで発言し、
その人が話している間は、
他の皆は全員、
きちんと話を聞かなくてはなりません。

そして発言が終わると、
杖は次の人に手渡され、
話し合いが進んでいきます。

全員の意見をしっかりと出し合い、
その意見にしっかりと耳を傾けるための
インディアンの知恵、それがTalking stickです。




ワタリガラスやシャチ、
サケや人間などが彫られている
このTalking stickは、
ある父親から、
息子へと受け継がれたものです。


以下はTalking stickを息子に託した時の
父親の言葉、
亡くなる少し前に、
父親が杖とともに息子に残した言葉です。




<くろの訳>

我々の祖先はとても大切な伝統を残してきた。

知ってのとおり、我々の文化は口承文化であり、
我々のおきて、
Ayoux(分かりません、誰かどんな意味だかご存知ですか?)、
我々の物語、そして進むべき道は、
長老達、チーフたち、そして母系家族の
話し合いで決められてきた。

彼らはひたすら話し、
もう何も言うべきことがなくなるまで話し、
そして話し合いが終わったとき、道は定まり、
我々は力を合わせて、正しいやり方で物事を推し進める。



私がお前に託したいのは、
その話し合いのために使う道具、
我々が"Talking stick"と呼ぶようになった杖だ。



わが息子よ、私はこの杖をお前にあげよう、
私のTalking stickを。
お前が世の中に出てきちんと話しをする
ことができるように。

話すときはしっかり自分の順番を待ちなさい。
そして思慮深く話しなさい。

お前の、ひいおじいさん、ひいおばあさん、
おじいさん、おばあさん、
そしてお前の母親と私、
特にお前の母親がお前に教えたことを
いつもと思い起こしながら話すのだ。




心と魂の中に、お前の愛と、
我々の教えてきたことを
いつも持っておきなさい。
お前の話を聞いた人たちに、
お前が私達みんなの想いを継ぐ者として
話していることが伝わるように。




お前がこの杖を使うことになり、
この杖を握るとき、
それは、私の手を握っているのと同じだ。
お前の心の中にはいつも私がよみがえるだろう。




そしていつの日か、お前もこの杖を、
若き話し手に譲るときが来るだろう。

そのとき、しっかりと
伝えなくてはならない事がある。

我々のおきて、真実、道を話すときは、
大いなる責任と、大いなる必然性をもって
話さなくてはならない。
世界と同胞達に、我らチムシャン族の
力と強さと知恵が伝わるように。





さあ息子よ、この杖を、お前に託そう。







<原文>
Our ancestors have passed down a tradition to us that is very important. As you know ours is an oral culture, where our laws, Ayoux, our stories, and our business is determined by our elders, our Chiefs, and our Matriarchs conferring together. They talk and talk and talk until there is nothing left to say, and when the talking is done, the path is determined and collectively we move forward, the right way.

What I want to give you is and instrument for that talking that we have come to call the Talking stick.

My son, I give this to you, my talking stick, so you can go into the world and speak -speak in your turn, and when it is your turn speak wisely- remember always what your great grand parents, your grand parents, and your mother and I, especially your mother, has taught you.

Carry your love and our teachings in your heart and your soul, let those who hear you know you speak with our authority.

When you have occasion to use this talking stick, when you hold it, it will be like you are holding my hand, and you will remember me always.

Some day you will give this stick to another young speaker, and whey you do, pass it with this understanding - that to speak our laws, our truth, our ways is to speak with great responsibility, and with great necessity, so that the world and your fellow humans will know the power, the strength, and the wisdom of the Tsimshian people.

This talking stick is for you, my son.





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年11月26日 00時05分08秒
[心に響く 大好きな言葉] カテゴリの最新記事


プロフィール

旅人くろ

旅人くろ

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

© Rakuten Group, Inc.
X