「パンズ・ラビリンス」
2006年 スペイン アメリカ メキシコ制作 119分
監督 ギレルモ・デル・トロ
出演 イバナ・バケロ
あらすじ 1944年スペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)はこの恐ろしい義父から逃れたいと願うばかりに自分の中に新しい世界を創り出す。オフェリアが屋敷近くに不思議な迷宮を見つけ出して足をふみ入れると、迷宮の守護神が現れ彼女に危険な試練を与える。
6日の上映初日に見てきました。正直この映画を見るかどうか迷いました。映画のユーザーレビューを読むとかなりグロい場面があるようで、RG-12指定にもなっています。題名だけ聞くと、なんかファンタジーぽいのに、残酷な場面があるとは、どんな映画なんだろうか?それに私、あまり残酷なものは苦手で、DVDだと早送りする人間です。やっぱり他の映画にしょう
と思ったら、主人が「この映画、アカデミー賞3部門もとってるらしいよ。おもしろそうや、これにしょう!」と言うので、内容的には良さそうなので見に行くことに(いつも私が見たい映画を見に行くので、たまには主人の意見も入れないとね)
ユーザーレビューに残酷な場面の事が書いてあったので、話の流れ的に「ここら辺かな」と思うところになると、目をつぶり音が聞こえないように耳を手で塞ぎ、かなり変な態勢で映画を見てました(映画館が暗くてよかったわぁ)
映画の内容は、悲しい話です現実の世界は、スペイン内戦で軍とゲリラの殺し合いが毎日のようにあったり、母の再婚相手に嫌われ、母にさえも自分の淋しさを分かってもらえない少女。そんな少女が厳しい現実から逃れるために架空の世界に入り込んでいく。「ダーク・ファンタジー」と表されているように、悲しく暗い現実と、少女が入り込んでいく架空の世界との対比が上手く描かれていると思う(CGを使ったパン<牧神>がスゴイ)
いつも映画を見て思うのは、ドイツが二つの分かれてた時の事やいろんな国の戦争や内戦など、私ってホントに何も知らないんだわと思う事ばかり。スペインの内戦もあまり知りませんでした。「グッバイレーニン」や「善き人のためのソナタ」を観て、当時の東ドイツの国民に対する厳しい統制なども知りました。(ベルリンの壁が壊されたのは記憶に残ってるんですけど)
映画の最後は言えませんが、私は悲しかったです。中で流れている子守唄の物悲しいメロディーが、よけい悲しみを増すというか・・・あの結末が良かったのかも知れませんが、私としてはもう少しハッピイにして欲しかったと思いました。