それでもボクはやってない
2007年 日本 143分
監督 周防正行
キャスト 加瀬亮
この作品を見る前は、コメディだと思っていた。
でも、違っていた。
今の日本の「裁判制度の問題点」に真面目に取り組んでいる映画だった。
ある日電車の中で「痴漢」といわれて、あれよあれよと言う間に、
犯人に仕立てられていく怖さ。
「犯人である」という前提で、推し進められていく裁判。
それを覆す難しさ。
派手すぎず地味すぎずの、自然な演技の加瀬亮や、
小日向文世演じる裁判官の、憎たらしさが良かった。
最後はハッピーエンドじゃなかったけど、
それも、良しかな。