カテゴリ:家族
娘は最近、「自分の窯がほしいわぁ」とやたらと言ってます。(今の陶房では、自分の作りたい物が全然焼けないので) 自分の窯で作品を焼いてHPなどで紹介したりすれば、少しずつでも作品を知ってもらえるし、名前も覚えてもらえる。 2年先には今のところを辞めないといけないみたい。それまでに少しでも次への足がかりを作っておこうという、娘なりの考えなんだろうと私は解釈。 でも今の娘の給料(薄給です)で、買える値段ではありません。貯金も全然ないし。そこで娘は考えました。 (そうや、お兄ちゃんやったら貯めてそう)まぁ、みんなそう思ってるけどね。 「お兄ちゃん、窯買いたいねんけどお金貸してくれへん」 すごい直球やね。 「この前、国債とか買ったし、現金やったら半分くらいしか貸されへんけど」 えぇー国債とかも買ってるん、知らんかったわぁ。 「半分でもええわぁ。ありがとう」 あっさりと、商談成立しましたわ。 さすが、スーパーで半額にならんと買い物しない息子やわ やっぱり、しっかり貯めてるんやね。手数料かかる時間帯には、絶対出金しないとも言ってたし。私にはとってもマネできませんわ。でも、彼女は居ないのよねぇ・・・ ここまで読んだ人は、なぜ両親にお金を出して貰わないのかと思うでしょうね。それは主人が・・・・ ある日、機嫌の良さそうな時を見計らって主人に娘の考えを言うと、主人は、 「電機代と材料費とか、窯以外に幾らくらいかかるねん。ちゃんと調べたんか」 さぁーどうやったかな、調べてたような気もするけど、 「ちゃんと調べたらしいよ、私はちょっと憶えてないけど・・・・」 私の声が、だんだんと小さくなる 「いろいろと計算して、採算は取れるのかぁ」そんな事考えて無かったわ、私 「趣味に、そんな大金出されんなぁ」 あー、やっぱり・・・・ たしかに、主人のいう事は正論ですわぁ。物事を順序だてて、人に説明するのが苦手な私にとって、こういう言い方をされると反論できなくて、黙ってしまう でも私の心の中では、(違う違う、それってなんか違う)っていう気持ちがどこかにある。 この主人とのやり取りを娘に言うと、 「そう言われると思ったわ。でも陶芸で、最初から採算取れるなんてあるわけないやん」 あーなるほど、そう反論したら良かったのね 「陶芸やっってはる人、みんな試行錯誤したはるわ。何年かして、やっと結果が出るのと違うの今、何もせんかったら将来的に何もないのと同じやわ」と、娘。 そう、そうやよね、私もそう思うわ。それに娘は、趣味でやるのと違うやん。 主人の言う事はいつも正論です・・・ 結婚当初から、そうでした。子供が生まれてもそうでした、誰ひとり主人に反論するものはいませんでした。でも正論だけでやっていけない時もあるんです。みんな心の中では(それ違うやん)と思っていたけど、主人に言われると黙ってしまう・・・ 子供の時のことを、娘は 「あの時みんな、宗教にかかってたみたいやね、お父さんという宗教に」 「ほんま不思議やよねぇ、誰一人反論でけへんかったもんね」 「フフフ、やっぱり洗脳されてたのかもしれんわぁ・・・・」 お陰さまで、いつからか「洗脳」から目覚めましたけど とまあこんな訳で、 これからまた残りのお金を出してくれるよう、主人を説得しなくては。 (私が勝手に出すと、またあとで何を言われるか) 今度は私ではなく、娘から説明してもらいますわ。 電機代から何から何までの事を、数字で表にでもまとめれば納得するかなぁ あっ、それから「何年かけても返済します」と、念書でも書いておけばいいでしょうか
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