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カテゴリ:アニメ
「ふしぎの国のアリス」 Alice in Wonderland 1951年 アメリカ映画 監督 クライド・ジェロニミ ハミルトン・ラスク ウィルフレッド・ジャクソン 今回は、僕が一番好きなディズニー・アニメを紹介しましょう。 原作は、かの有名な世界的ベストセラー、ルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」です。(一部「鏡の国のアリス」からのキャラもあります。) なんと、60年以上前の作品だったんですね。じゃあ、作っていたのは、もしかしたら、戦時中かもしれませんね。今見ても、全く古さは感じません。動きのスムーズさ、ポップさ、全く色あせていません。そりゃあ、戦争に負けるわけだわ。 話的には、基本線は原作の通りなので、アリスが不思議の国に迷い込んだけど、夢だったというのは、みなさんご存知であろうから、今さら隠したりはしません。 で、何が面白いのかというと、やっぱり、個性的なキャラクターたちでしょう。チェシャ猫曰く、みんなイカレています。 アリスを不思議の国に誘い込む白ウサギ、結構まともそうなキャラクターですが、とにかくなぜか、「時間がない!時間がない!」と、常に急いでいます。家についてきたアリスを、召使いと思い込み、用事を言いつけたりしています。 ドードーは、なぜかえばっていて、アリスの涙の海をオオハシ(鳥)に乗って流れてきます。そして、白ウサギの家でアリスが大きくなってしまい、白ウサギが騒いでいるところに通りかかると、火をたいていぶりだしてしまえばいいと、家の柵から扉から、どんどん燃やしてしまいます。 マッドハッターと三月ウサギとヤマネは、おかしな茶器がたくさん並んでいる大きなテーブルで、“何でもない日”(誕生日じゃない日、365-1、つまり、ほぼ毎日ということで、お得です。)のお祝いのお茶会をやっています。後の裁判の場面でも証人として出てきて、怒り狂っている女王の“何でもない日”ということで、お茶会を開こうとしています。 ハートの女王は、わがままいっぱいで、とにかく気にくわないやつがいると、「こやつの首をはねい!!!」と叫んでいます。ちなみの女王のでかいパンツは白地にピンクのハート模様です。 トイートルダムとトイートルディーは、太っちょの双子で、急いでいるアリスを捕まえて、強引に話を聞かせたがり、「セイウチと大工の話、またはかわいそうなカキの話」をコミカルなダンスを交えて語ってくれます。 チェシャ猫は神出鬼没で、いつの間にか現れ、哲学的な物言いをし、ニヤニヤ笑いだけを残して、消えて行ってしまいます。 女王の庭では、トランプの兵士たち(ハートのAと2と3)が白いバラの花に赤いペンキを塗っています。女王に赤いバラを植えろと言われたのに、白いバラを植えてしまったので、首をはねられないようにごまかそうとしているのです。でも結局ばれてしまい、女王に、「こやつの首をはねい!!!」と言われ、連れて行かれます。 そんな変な奴がいっぱいですが、僕は、チェシャ猫やドードーやトイートルダムとトイートルディーも好きですが、1番好きなキャラは、かわいそうなトカゲのビルですね。 白ウサギの家で、クッキーを食べて大きくなってしまったアリスを見て、怪物が現れたと大騒ぎしている白ウサギに、私に任しておけと、ドードーが、まず必要なのは、「梯子を持ったトカゲだ。」と言ったところに、ちょうど梯子を持って現れたトカゲのビルは、ドードーにおだてられて、はしごで屋根に上がり、煙突から中に入ろうとしたところで、家いっぱいに広がってしまっているアリスがクシャミをした為に、どこか遠くに飛ばされてしまいます。気のいいヤツだったのに、かわいそうにと思って、何回観ても、大爆笑してしまいます。 そんな変な奴らが、画面いっぱいに暴れ回り、楽しさいっぱいで、つい画面にのめり込んでしまい、75分ほどの上映時間は、あっという間に過ぎてしまいます。 絶対楽しめる一品です。落ち込んでいたり、元気が無かったりした時に、特におすすめです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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