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カテゴリ:SF
「クローン」 IMPOSTOR 2001年 アメリカ映画 監督 ゲイリー・フレダー 主演 ゲイリー・シニーズ 「宇宙兄弟」23巻、買いました。読みました。そして、泣けました。特に、せりかさんのお父さんのビデオのところで。そういう感動ポイントが映画にはなかったんですよね。特にシャロン関連のエピソードは、思わず涙が潤んできてしまいます。前回書き忘れていましたので、書かせていただきました。 さて、今回は、先日「ドライヴ」をレンタルしてきたときに一緒にレンタルしてきた無名映画を紹介します。どうも、DVDレンタルに行くと面白そうな無名映画を探すのが癖になってしまいましたね。(大半は玉砕します。) 「アポロ13」「フォレスト・ガンプ 一期一会」で見事な存在感を出していた名脇役、ゲイリー・シニーズ主演で、「ブレードランナー」「マイノリティ・リポート」の原作で知られる、フィリップ・K・ディックの小説を原作とした、近未来SFです。 西暦2079年。地球は異星人との戦争状態にあり、青い空と豊かな大地の大半を失った人類はドーム都市での生活を強いられていました。 天才科学者スペンサー・オーラム(ゲイリー・シニーズ)は、その夜、軍の極秘プロジェクトの議長との会談を控えていました。 しかし、スペンサーはオフィスへ向かう途中で保安局のハサウェイ少佐に逮捕されてしまいます。その理由は、本物のスペンサーはすでに殺されていて、今いるスペンサーは異星人によって造られたクローンであり、体内には爆弾が仕掛けられ標的に近づくと爆発するから、ということでした。 全く身に覚えがないスペンサーは、このままでは処刑されてしまうと考え、一瞬のスキをついて脱出、自分が本物のスペンサーであることを証明するため、執拗な追跡をかいくぐりながらある場所を目指すのでした。 なかなか面白かったですね。 まあよくありそうな冤罪的逃走劇なのですが、逃走しつつも疑いを晴らすために危険なある場所(一応秘密にしておきましょう。)へ行かなければいけない、どう工夫するかの頭脳戦、こういうのは大好きです。アクション的には今ひとつの感が無きにしも非ずですが、けっこうハラハラして、のめりこんで観賞することができました。最後に見事などんでん返しもありますしね。 しかし、いかんせん、脇役としては定評のあるゲイリー・シニーズですが、あのどう見ても悪役顔が主演で、他に名の通ったスターは誰も出ていない、というB級感満載なところが残念ポイントですね。 フィリップ・K・ディック原作なのですが、他の(「ブレードランナー」ハリソン・フォード、「マイノリティ・リポート」トム・クルーズ、「トータル・リコール」アーノルド・シュワルツェネッガー、「NEXT」ニコラス・ケイジ)が、押しも押されぬ大スターを主演に持ってきて、大ヒットしていることを思うと、非常に残念に思いますね。 監督もあまり有名な人ではないですし、きっと予算も少なかったんだろうなあ、残念です。 もっともっと製作費があって、大スター主演で作っていれば、「クローン」なんて、適当な邦題つけられることもなかったのにね。 「この映画、邦題どうする?」 「主人公がクローンかどうかって話だろ?『クローン』でいいじゃん。」 「そうだね、どうせヒットするわけないしね。」 「そうだよ、主演も、監督もよく知らないやつだし。」 という残念な会話が、配給会社の片隅で有ったことが想像(妄想?)されます。 ということで、レンタルビデオ屋の片隅で見つけてきた無名のSF映画が、意外と面白かった、というお話でした。時々こういうことがあるので、レンタルビデオ屋で無名映画を物色するのが、辞められないんですよね。(玉砕することの方が多いけどね。) ところで、誤解のないように書いておきますが、僕はゲイリー・シニーズさんは大好きですよ。主人公を支えるキーマンになる脇役をやらせたら天下一品だと思っています。 概して僕はこういう演技力が確かな渋い名脇役の人は好きです。ゲイリー・オールドマンとか、モーガン・フリーマンとか、ウィレム・デフォーとか、ティム・ロビンスとか、時として主役を喰うような存在感を出してくれますからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.04.02 12:26:57
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