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2017.09.20
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カテゴリ:SF





「ガッチャマン」 2013年 日本映画

 

監督 佐藤東弥

出演 松坂桃李 綾野剛 剛力彩芽 濱田晴臣 鈴木亮平 岸谷五朗 中村獅童

 

 「科学忍者隊ガッチャマン」は、197210月から1974年9月まで放映していたタツノコプロ制作の人気アニメです。続編も「科学忍者隊ガッチャマンII」が197810月から19799月に、「科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)197910月から19808月に放映されていました。(いずれも日曜日の夜6時、フジTV系です。そう「サザエさん」の前です。この時間、「ちびまる子ちゃん」が始まる前は、結構長いことタツノコタイムだったんですよ。土曜日の6時半と同じように。)

 皆さんご存知のように、僕はこのアニメをリアルタイムで観ていました。しかし、残念なことに、その内容をほとんど覚えていません。“荒鷲の健”“コンドルのジョー”と言ったガッチャマンたちの呼び名とか、敵の幹部“ベルク・カッチェ”が何故かオカマっぽかったこととか、アクションやメカがやたらとかっこよかったこととか、超有名な主題歌以外は。

 だから、この映画、とってもとっても観たかったんです。ヴィジュアル的にぴったんこのキャスティングにも、とってもとっても期待感は高まっていました。同時に制作発表され、先に公開された同じくタツノコプロの大大ヒットアニメ「ヤッターマン」の実写映画版が、このブログでも依然述べているように、ヤッターマン愛を抱いた三池崇史監督のおかげで、アニメの忠実な再現がなされ、涙がちょちょ切れるぐらいうれしかった時のような感動を味わえるかと思って。

 しかし、巷に聞かれるこの映画の評判は酷評の嵐でした。これは自分の目で一辺観てみなければ、と思っていたところ、Gyaoの無料動画にありましたので、1も2もなく、観賞しました。

 

21世紀初頭、突如現れた謎の侵略者ギャラクターは全世界に宣戦布告を行い、わずか17日で地球の半分を占領します。ギャラクターの操る赤いシールドに既存兵器は全く通用しなかったのです。

国際科学技術庁(ISO)南部博士(岸谷五朗)18世紀に発見された不思議な結晶体“”により超人的な力を引き出せる800万人に1人の“適合者”のみが、ギャラクターのシールドを破り、対抗できることを発見し、対ギャラクター部隊“ISOエージェント”の設立・育成を始めます。

13年後、日本のISOエージェント、(松坂桃李)、ジョー(綾野剛)ジュン(剛力彩芽)甚平(濱田龍臣)(鈴木亮平)の5人に、人類の未来は託されたのです。




 冒頭に登場するベルク・カッチェの着ぐるみのようなダサいコスチュームと低い男声に幻滅したことに始まり、ガッチャマンのコスチュームが変わりすぎている(リアルにかっこよくデザインされていたみたいですが、アニメをリアルに観ていた世代から言わせると幻滅です。特にジュンの衣装が………)とか、東京が現代過ぎるとか、投降してきたギャラクターの幹部イリヤ(中村獅童)の身柄をISOが拘束できず誘拐しなきゃいけないのはなぜ?とか、いろいろいろいろと、ツッコミどころはとってもとっても満載で、11つ取り上げていくと膨大な文章になりそうですので、特にガン的な3点についてのみツッコマさせていただきましょう。

 

 おそらくは物語にリアリティを持たせるために設定されたであろう、原作アニメと大きく異なる基本設定、謎の侵略者ギャラクターによって世界の半分(というか、人類が生息しているのは東京・ロサンゼルスなど5都市だけなら、半分じゃなくてほとんどじゃないの?)を支配されていて、対抗できるのは謎の“石”によって超能力を使うことができる”適合者”のみ(そのうち特別な訓練を積んで戦士となった若者が“ガッチャマン”ということなんでしょうが、“ガッチャマン”と言う言葉は全く出てきません。)という設定、なかなかハードで面白いと思うのですが、その設定を説明された後で映る東京の風景が、ところどころ軍隊らしきものが見られますが、あまりにも現代と変わらず、平和過ぎで、呆気にとられてしまいます。そんな中、大量の買い物袋を抱えたジュン、ネットカフェらしき場所でハッカーを楽しむ甚平、スーツ姿で優雅にお茶する健、清掃員のバイトに熱中する竜、が登場し、再び呆気にとられます。

 これはいったいどういうことでしょう。たった17日でほぼ世界を滅ぼした侵略者から、この東京はどのようにして13年間も守られてきたのでしょうか。人類のあらゆる武器が通じない敵を防ぐ、都市を覆う壁かドームのようなもの(??????)をいち早く造ったのでしょうか。

しかし、その直後、敵の巨大車輪のような兵器の襲撃をあっさり許し、一気に危機に陥ってしまいます。いったいこれはどういうことでしょう。ギャラクターは、“適合者”が成長し、訓練を終え、出撃可能になるのを待っていたのでしょうか??????

基本設定からいきなり破綻しまくりですよね。

 

 2つめに、人類を守るエージェントとして訓練されたはずな“白鳥のジュン”の、あまりにも空気の読めない言動の数々が、大河女優であるにもかかわらず大根ぶりがひどいと評判の剛力ちゃん(見た目だけはかわいらしくてジュン役にぴったりですが。)の評判通りの演技も相まって、浮きまくっていることです。

 前述の、人類の危機が迫っている中で買い物(おそらくは服やアクセサリー類)に興じている姿に始まり、あらゆる場面で健に対し好き好きビームを出しまくり、挙句は、健とジョーの幼馴染ナオミ(その正体は秘密)に対して嫉妬しまくり発言などなど、いったいISOは、人類を守る戦士を育成するために、どんな訓練をしていたのか、疑問が膨らむばかりです。

 

 3つめは結末に関わることなので、詳しく述べるのはやめておきますが、結局、健とジョーとナオミの三角関係かよ!!!!という話です。

 人類滅亡の危機の話じゃなかったのかよ!!!!ということです。




 ということで、非常に非常に非常に残念だったというお話です。ただ、一部ネットで言われている、「デビルマン」と比較する発言には反論させてくださいね。あれよりはずっとましです。役者陣は大河ドラマに出ている方々ばかりですので、ごく一部を除いて演技はしっかりしていますから。やっぱり演出や脚本の問題ですかね。やっぱり原作をよく知っていて愛を持っている方に演出や脚本はやってほしいですね。

 あっ、あと、ラストの濱田君の発言、TVの前で思わずズッコケました。すごいギャグでした。映画前のアニメ「おはよう忍者隊ガッチャマン」と同じぐらい笑っちゃいました。(ZIP!」のあれは好きでしたよ。)






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Last updated  2017.09.20 19:21:26
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