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カテゴリ:アクション
監督 ポール・グリーングラス 出演 マット・デイモン トミー・リー・ジョーンズ アリシア・ヴィキャンデル ヴァンサン・カッセル ジュリア・スタイルズ
マット・デイモンの大ヒットシリーズ、ボーンシリーズの第4作です。(「ボーン・レガシー」は、マット・デイモンが出ていないので、スピンオフととらえています。)
前作より数年後、表舞台から姿を消していたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は違法の地下格闘技で生計を立てていました。一方、ニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)はハッカーのグループと協力し、CIAの軍事作戦プログラムの情報を暴くために奮闘していました。 ある日、極秘情報を盗んだニッキーは、ジェイソンがどのようにCIAに雇われ、トレッドストーン作戦によって暗殺のスペシャリストに育てられたこと、また彼の父親が裏で作戦に関わっていた秘密を知り、彼とコンタクトを取り、ギリシャで落ち合います。 CIA長官ロバート・デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)は、2人の動きをキャッチし、部下のヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンセル)に、暗殺チームを送らせます。
以前も述べているように、このボーンシリーズは、単なるアクションだけでなく、ジェイソン・ボーンが、研ぎ澄まされた状況判断力や情報収集力を駆使して、知的に戦う姿が魅力の1つではなかったのでしょうか。前3作では、初めの場所でも、地図や平面図を見て逃走経路などを瞬時に読み取るところとか、携帯やCPを巧みに使って情報をつかむところなど、「やるなあ。」と思わせる場面が色々とあったのですが、今回は、そういった場面がほとんどありません。 それから、作戦員(ヴァンサン・カッセル)の暗殺者としてあるまじき行為の数々、非常に気になりました。狙撃の場所を確保するために、屋上にいた人を瞬殺したり、仲間であるはずのCIAの別動隊を出合い頭に撃ったり、装甲車で一般車の渋滞の列に突っ込み、次々になぎ倒していったり、彼の非情さを表すためなんでしょうが、人の命を軽視し過ぎですし、なんといっても暗殺とは全く真逆の行為でしょう。前3作に出てきた方々は、それなりの美学を持っていたと思うんですが。 なんなんでしょうかね、脚本がよくないのでしょうかね。 そもそも、このシリーズは3作で終わりのつもりで作っていたのではないでしょうか。「ボーン・アルティメイタム」のラスト、完結感バリバリでしたよね。マット・デイモンもグリーングラス監督も、当初は作る気はなかったという話です。 それなのに、今まで全く触れていなかった、ジェイソン・ボーン(本名デヴィッド・ウェッブ)の父親という存在を持ち出してきたりして、取って付けた感バリバリですよね。 ラストが続編のありそうな感じで終わっているところも含め、なんか非常にあざとい感じがして、嫌悪感すら生じてしまいました。
ところで、やり手の若手CIA幹部ヘザー・リーを演じて存在感満点なアリシア・ヴィキャンデルという女優さん、「リリーのすべて」で世界初の性転換者の奥さんという難しい役を演じて、アカデミー助演女優賞を受賞している新進気鋭の女優さんです。今度アンジーの後を継いで「トゥームレイダー」の主役をやるそうですね。ちなみに、あのマグニートーこと、マイケル・ファスベンダーの新妻です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.11 09:56:32
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