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2019.02.19
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カテゴリ:SF




「ローグ・ワン
/ スター・ウォーズ・ストーリー」Rogue One : A Star Wars Story

2016年 アメリカ映画

監督 ギャレス・エドワーズ

出演 フェリシティ・ジョーンズ ディエゴ・ルナ ドニー・イェン

 チアン・ウェン フォレスト・ウィテカー

 

 地上波ノーカット初放送をしていましたね。皆さんご存知のとおり、第1作をリアルタイムで劇場で観て以来の「スター・ウォーズ」ファンのおじさんは、まだ未見のこのスピンオフ作品、当然のごとく、録画しておりました。

 

遠い昔、はるかな銀河系で‥‥。

科学者ゲイレン・アーソは、帝国軍から逃れ、辺境の惑星で農業に従事していましたが、究極兵器デス・スター製造に協力させるためにやって来た帝国軍の将校クレニックに妻を殺され、捕らえられてしまいます。岩山の中の穴に潜み難を逃れたゲイレンの一人娘ジンは迎えに来た反乱軍の戦士ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)に育てられます。

15年後、無法者となっていたジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は帝国軍に捕らえられていましたが、反乱軍に救出され、パルチザンとなっていたソウ・ゲレラとの仲介役を要請されます。

完成したデス・スターの重要情報をゲイレンに託され脱走した帝国軍のパイロットのボーディーが、惑星ジェダにアジトを構えるソウに拘束されていたからです。

反乱軍のキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)と組んだジンは、ジェダ・シティへ行き、そこで盲目の僧チアルート(ドニー・イェン)とその相棒ベイズ(チアン・ウェン)に出会いますが、戦闘に巻き込まれ、パルチザンに拘束され、アジトへ連行されてしまいます。

アジトでソウと再会したジンは、ゲイレンのメッセージを見ます。ゲイレンはデス・スター開発に協力しながらも、構造に致命的な弱点を仕込み、その弱点を記した設計図のデータは惑星スカリフにあることを伝えてきたのです。

その一方、帝国軍のクレニック長官は、ジェダ・シティをデス・スターのスーパーレーザー砲の試射の標的にしていました。通常より低威力の砲撃でしたが、聖なる都一帯は完全に破壊されます。ジンたち4人と解放されたボーディーは、帝国軍のドロイドをキャシアンが再プログラムしたK-2SOの操縦する戦闘機で辛くも脱出しますが、両足が義足で走れないソウはジンに銀河の未来を託し、崩壊するアジトと運命を共にするのでした。



 最初の「スター・ウォーズ」(ご存知の通り、当初B級映画として作られたものが、予想に反して大大大ヒットしてシリーズ化してからは「スター・ウォーズ エピソード4 / 新たな希望」と呼ばれるようになっています。)の冒頭、今までのあらすじ的に基本設定の説明が画面全体に流れてきます。(初めて見たときは面食らいましたが、その後シリーズ化してからはお約束となっていますよね。)その中で、「反乱軍のスパイは、帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功」という一文があります。その顛末を描いているのがこの作品です。

 大大大ヒットした「スター・ウォーズ」ですが、帝国軍の究極的最強巨大兵器“デス・スター”が、主人公ルーク・スカイウォーカーが天性の“フォース”を使ってギリギリのタイミングで放ったたった1発のミサイルで、完全崩壊するご都合主義すぎる結末に、疑問を持った観客も少なからずいたはずです。僕自身も、このブログの記事では書きませんでしたが、はっきり言って、疑問に感じていました。しかし、最初の「スター・ウォーズ」は、結果的には大大大ヒットして、ジョージ・ルーカスの思惑通り、シリーズ化され超大作にのし上がりました(後の新三部作エピソード13については、その超大作であるが故の油断というか、出来が良くなくても大ヒットしてしまうという、悪しき伝統にアグラをかいている感が無きにしも非ずですが。)が、そもそもが海のものとも山のものともつかない超B級映画だったわけで、多少ツッコミどころがあろうが、娯楽性に超重点を置いて作られた作品なので、余計なツッコミを入れるのも野暮ですから、あえて、ツッコミをしませんでした。

 だから、この「ローグ・ワン」が作られていると聞いたときは、長年の(ほんと長年ですよね。ほぼ半世紀ですよ。)疑問が解消されるということで、涙がチョチョ切れるぐらいうれしかったわけです。

 そして観てみたら、ハラハラドキドキ、涙がダラダラ、すごいドラマが形作られているではありませんか、ジンと父ゲイレンの別れ、小さな体で精いっぱい奮闘するジンの姿、義理堅く“フォース”の存在を信じるチアルートの一途さ、斜に構えながらもいざというときは頼りになるベイズの男気、容赦ない攻撃を受けながら機能を停止しても持ち場を離れないK-2SOの頑固さ(機械だから融通が利かないだけというツッコミは野暮です。)、なんだかんだ言って結局は命を懸けてしまうキャシアンの信念などなど、涙ポイント満載な、感動ドラマで、巷で騒がれているように、シリーズ1の完成度と言っても過言ではないいい作品ではありませんか。(前述のように、この作品が作られたという事実だけで涙がチョチョ切れるぐらいうれしかったという贔屓目が含まれている点は否定しませんが。)

 しかし、実は巷では(ネットでは)「前半が退屈だった。」とか、「ジェダイが出てこなくてがっかりした。」とか、「“フォース”を使ってないじゃないか。」とかいう理由で、低い評価を与えている方々が少なからず存在しています。

でも、これらは、この作品を「スター・ウォーズ」の一部としての視点のみで評価しているにすぎません。

どこの世界にも、華々しいスターの陰には、光が当たらない縁の下の力持ちがいるものです。ルークが“フォース”の力で何とかミサイルを命中させ、デス・スターを粉々にし、一躍英雄として脚光を浴びたその陰には、ジンたち名も知れず命を懸けて奮闘した戦士たちの犠牲があるのだという、感動の物語を理解してほしいものです。



  
ということで、今後「スター・ウォーズ エピソード4 / 新たな希望」を観るときに、冒頭のオープニングクロールや、反乱軍がデス・スターの設計図を見る場面や、ルークがミサイルを命中させるときに、ジンたちの健気な姿を思い出して、思わず涙してしまうであろう、というお話でした。

 なお、デス・スターの司令官ターキン総督役のピーター・カッシング、及びレイア姫役のキャリー・フィッシャー、故人2人の姿を見事に蘇らせてくださったスタッフに、心から敬意と感謝を送りたいと思います。






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Last updated  2019.02.19 21:01:48
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