★むつきの部屋★

友達を分け隔てしない。
誰とでも仲良く、平等に。
そう大人は言うけれど、現実はそうも言っていられなくて。

ずいぶんと素直に育ってしまった息子は、人を疑うことがあまり得意でない。
義母に言わせると、人間がまるすぎるんだそうな。

中学になって、付き合う友達は格段に増えて、そうすると、どうしても付き合って貰いたくない子も確かにいるわけで。
義母からも、あそこの子とは付き合わせちゃいけないとか、幼稚園の頃からそう言うことはあったわけで。
幼い息子に、納得させる理由を考えるのは何時も何時も大変だった。

今、旦那は頭ごなしに駄目だ付き合うな・・・と怒鳴りつけるけれど、そんな方法では息子が納得するわけも無くて。
やっぱり、わたしが表現をゆるめた言葉を探しながら、わかりやすく諭すしか無くって。

人を差別するのはいけないことだと教えられてきたけれど、付き合う人間は選別しなければ傷つくのは自分自身だと言うことも学んできた。
本音と建て前の間でどう折り合いを付けていけばいいのか、迷い悩みながら息子に日々接している。



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