風うた日記

　　　　　　　　　　

朝から雪


めったに降らない雪だから
私は雪が好き


北海道や東北のみなさんは雪って見飽きてるんだろうな


たまに降る雪だから
積もってる雪景色が見たいけど


窓から見える景色は
屋根に積もった少しの雪だけだった


それでも雪が降る
しんしんとした雰囲気が
今日のプレゼントになった


今日２月２日は２並びの日
双子の日
私ともうひとりの片割れの姉の誕生日


誕生日が嬉しい年頃はもうとっくに過ぎた


何年か前から私の歳はストップしたまま
ということにしてる


それから２月２日の誕生日は
私は母に感謝する日


生まれた日も
こんな寒い．．．もっと寒い日だったって
少女の頃　母に聞いた


母は生まれるまで赤ちゃんが双子だと知らなかった
病院でなく産婆さんで生まれた私達


家業が忙しくて検診なんて行けなかった


こうして生まれた私達を
誰の手を借りることなく
２人の兄の子育てに追われながら育ててくれた


生んだ次の日から外でオムツを洗濯した
洗濯機がまだなかったから
手洗いで寒い冬の空の下
二人分のオムツを洗った


田舎だったせいか父の実家から
「双子なんて恥ずかしい」
昔はそんな感じだった


母は泣く泣く一人を産婆さんに預けた


泣きながら家で一人のオムツをかえてた時
母の兄嫁がお見舞いに来てくれた


「どうして胡桃ちゃんはいないの？」


事情を話した母に兄嫁は伝えた


「この子を手放したらダメ！何とか育てる事できるから
　きっとこの子達２人はあんたの為になる子だから」


その言葉で母は産婆さんから私を連れて帰ったらしい


姑になんと言われてもこの子達２人はいっしょに育てるんだって


この話は私が長男を里帰り出産で産んだ時
兄嫁のおばちゃんが私に教えてくれた


それから誕生日は母に感謝する日


そして．．．


私と姉が二人でひとつなんだって感じる日になった