風うた日記

バイトしてくれてる大学生
早い子は３年生から就職活動に入ります



４年生の子は卒論のシーズン



今年の４年生のバイト生から
卒論に関するインタビューを受けました



テーマは「母親となっての心の変化」のようなこと



彼女の専攻は心理学



３時間ぐらいいろんな話をしました



子供が生まれて大変だったこと
嬉しかったこと
感じたこと・・・



いろんなことを私の趣くままに語っていきます



「お母さんになったんだって感じた時はどんな時ですか」



不妊治療を経て産んだ長男
初めての授乳の時
新米ママと新米赤ちゃん
ぎこちなく抱きかかえた腕の中で
しっかりとおっぱいを飲んだ息子の姿
「私はお母さんになったんだ」
そう感激したことは１５年経った今でもはっきりと覚えてます


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そんなことを話しながら自然と涙がいっぱいになりました



「子育てで大事なことってどんなことだと思いますか」



それは。。。
やっぱり愛すること
愛されることで子供は育つと思います
事情があって親からの愛が受けられない子供もいる
そんな時は回りの大人の愛
地域が育てること
子供は愛を感じると安心感を持つことができると思います



いろんな想いが溢れてきて
言葉が足りなかったかもしれないけど
うまく伝えきれないこともあったかもしれないけど



聴いてた彼女もいっしょになって涙してくれたりして
とっても心が浄化したような思いになりました



彼女は私と同じでミスチルが好き
少し話が脱線して
私はミスチル・桜井さんを好きになったきっかけを話しました



以前にもブログで紹介したことがあるけど
小田和正さんの番組
２００３年の「クリスマスの約束」



そこでゲストで出演した桜井さんと小田さんが歌う
「タガタメ」



二人で奏でる音楽の素晴らしさだけでなく
私はその歌詞に心打たれました



子供らを被害者に　加害者にもせずに
この街で暮らすため　まず何をすべきだろう？
でももしも被害者に　加害者になったとき
かろうじて出来ることは
相変わらず　性懲りもなく
愛すこと以外にない



すると大学生の彼女も語り始めました
この２００３年はこの街で少年犯罪がありました
その時彼女は大学受験前の高３



この事件によって心の中に受けた衝撃な想い
何故こんなことが起きるのだろう？
心のやり場のないモヤモヤのある毎日



そんな時にミスチルの桜井さんが発信したこの「タガタメ」に
心が救われたそうです




。。。いろんな想いを抱えて悩んで考えて
たどり着いたのが心理学を勉強することに



でも・・・



私も今までいろんなバイト生と接したり
心理学を勉強した人の話を聞いた経験から感じてることがあります



こんな立派な志しを持って心理学を学んだ人の
歩むべき道の少ないこと



心理士になるには大学院に進まなくてはいけないそうです



４年間一生懸命学んだ彼女達
その学んだことが活かされないまま
全く違う仕事に就く人がほとんどです



欧米の病院では
入院患者のためにカウンセリングをするスタッフがいるらしいです
手術前後や長い闘病生活を支えることを患者の家族だけで行うのではなく
看護士さんとは違ったもっと患者側に寄り添ったフォローをしてくれるスタッフ



その点日本はまだ発展途上と言えます
入院生活で看護士さんとの信頼関係が持てずにストレスを感じる人もいるでしょう
家に残した家族のことが心配で安静にできない人もいるかもしれない
金銭的な不安もあるかもしれない・・・




患者のいろんな不安を聞いて少しでも慰めることができれば
少しでもポジティブになれるかもしれない
それが回復の一つの要因になるかもしれない




大学で心理学を学んだ彼女たちの志しが
こんな場所で活かせるようになったら
どんなに素晴らしいことなんだろう



彼女はまだこれからの進む方向を模索してます
彼女の素敵な想いが活かせる仕事に巡り会いますように★