風うた日記

２月になってもう１週間も経ってしまいました
全国的に寒い日が続いていますね
東京でも雪が降ったり積もったり
九州では雪景色はまだだけど毎日とにかく寒くて
夕方食事前の少しの時間のホットカーペットの上で体を温めるのが
とっても気持ちよく思えます




随分過ぎてしまいましたが
２月２日は私のお誕生日でした
双子の私たちの生まれた日
この歳になるとお誕生日はめでたい日ではなく
私にとってはお母さんに感謝する日




２月の極寒の寒い日に
生まれるまで双子だって知らなかった母



映画「オールウェイズ・三丁目の夕日」ではないけど
あの頃から少しだけ後の昭和の時代
故郷は田舎で決して便利な時代ではなかったはず



私たち２人を生んだその翌日からは
大量のサラシで作ったオムツの洗濯も誰の手を借りることもなく
住んでた長屋の外にある洗い場を使って一人で洗ってた母
赤ちゃんのユルユルうんちが溝に詰まらないように
溝掃除もしなくてはいけなかった



産後２１日で床上げと言われるのに休むこともできずに
母は一人で寒い２月に生まれた双子の世話に追われた
上の２人のお兄ちゃんもまだ幼い頃に
本当に大変だっただろうなって思う



洗濯機もない時代
住んでた長屋はトイレも台所も共用で
今みたいに家庭用電気製品もまだ発達してない時代だった



何をするにも今よりも数倍も時間がかかっていたはず
手間隙かけて家事をこなす日本の母の姿は
想像することもできないくらい。。。




こうして時間に追われながらも
家業の自動車関係の仕事を父の手伝いをしながら育ててくれた母に
とっても感謝の気持ちでいっぱいになる
２月２日のお誕生日★



そうした昭和の時代に生まれて
高度成長の社会で急激に発展した時代の流れといっしょに歳を重ねてきた私



白黒テレビがカラーテレビになったことも
炊飯ジャーと保温ジャーが別々だったのに一緒になったことも
掃除機が我が家に来たことも
洗濯機が２槽式になったことも
ダイヤル式電話がプッシュ式になったことも
ドーナッツ版のレコードからカセットテープ・ＣＤに移ったことも
家庭でビデオ録画できるようになったことも



いろんなことが便利になったことを見て体験して知ってる



そしてそれまでに時間掛けてやっていたことが
時間掛けなくても出来るようになった



今話題の冷凍食品だってお料理の時間短縮で便利な物の一つ



私の小学校は給食がなかったので
小・中・高もずっとお弁当だった
もちろん全部手作りのお弁当だ
特別なものでなくても
子供は母が作ってくれたお弁当が好き



母がまだ日が昇らない暗い時間から
一人ひっそりと起きてお弁当を作ってくれた姿を今でも思い出す



その姿を思い浮かべながら
私もまた２人の子供達のお弁当を作る毎日
冬の寒さに母の姿と自分を重ねる




家事に時間を短縮できたお陰で
主婦も外で働けるようになったのかもしれない



でも。。。



便利さで失ったこともあるはず



我慢することを忘れてないか？
いろんな便利の代償に
この地球温暖化を危機を招いてないか？
今の子供たちに物を大事にする心は育っているのか？
いえ、子育て世代の私達にも物を大事にする心は欠けてないか?



先日の新聞の片隅に乗っていた記事にとても気になる一文があった



月まで飛べて人間は幸せなの
片道１時間が３０分になってホントに幸せなの
暑い日には窓をあけて、寒い日には重ね着をして、
わずかな距離なら足を使って
人間が少しの我慢をする
それが地球の未来につながる




冬の寒空の中
ねんねこ着て一人をおんぶして一人を抱っこして
誰の手も借りずに育ててくれた母の姿を想う



大人になってからの誕生日は
母に感謝する日



お母ちゃん、生んでくれてありがとう
育ててくれてありがとう