風うた日記

みなさんは家にある数多い電化製品の中で一番古いのは何ですか？



私は結婚前から使っているミシン
もうかれこれ２０数年
このミシンは質流れで安くで買った物です
いくらだったかは覚えてないけど多分１万円しなかったと思います
ジャノメのミシンで新品だと高い価格だったはず



若い時はスカート作ったり、付き合っていた彼のダンス用の衣装を夜なべして作ったりしたものです
結婚してからは生まれてくる赤ちゃん用のグッズも子供の幼稚園・学校用の手提げ袋
お店のテーブルクロスやランチョンマット・カーテン・・・・ｅｔｃ
数多くこのミシンを使って作ってきました



こんなに長く使っていると故障したこともあります
今から８年ぐらい前のこと。。。
下糸が縺れてガガガガっと痛いような音がなって止まってしまいました
もう寿命なのかな？。。。
このミシンは古いし重いし。。。もう新しいミシンが欲しいな。。。
そう思って新しいミシンを買うことに！
新聞についていた広告に安くて(１万円ぐらい)軽いミシンが載っていたので
電話すると後日訪問販売に来てくれたのです



ピンポーン♪
玄関のチャイムにドアを開けると一人のおじちゃんが立っていました
その時、私は見逃さなかった
おじちゃんは手には小さめのミシンを持っていました
おもちゃみたいな小さなミシン
でも玄関横の足元には立派な大きいミシンがある!!!
でもそれは家の中には持ってこないでおじちゃんはミシンの説明を始めました



私は小さなミシンが思った以上に小さくて安っぽい作りだったのでちょっとガッカリ
おじちゃんは流暢な話しっぷりでミシンの説明をします
「普通に縫うくらいならこれで充分間に合います
ちなみに今はコンピューターが内臓されているミシンがあってこれだと
こんな使い方もできるんですよ」
と思わせぶりな話をする
そして玄関の外に置いてある豪華な立派なミシンを見せるではありませんか！！



私はその時こう思いました
「これがこの人たちの売り方なんだ！
安い広告に躍らせて訪問販売にこじつけて
実は高いミシンを売りつけるんだ！」



ここで私も負けてられないっ
「今のミシンはすごい性能がいいんですね
でも普通に縫えればいいから。。。」
そう言いながらもこの人からは買いたくない
このおじちゃんは同じ県内からの訪問販売ではなく
３県も隣の県からわざわざやって来たのでした
「敵は手強いかな。。。」



私「あのぉ。。。実は昔から使っているミシンがあるんです
変な音がして動かなくなってしまって。。。」



おじちゃん「そのミシン見せてください」




おもむろにミシンを見せると。。。
「このミシンはとっても貴重なミシンなんですよ
ジャノメが総力をかけて作ったミシンでとっても性能がいいんです
大事に使っていって欲しいですよ
僕が預かって直して持ってきて上げます」


売って儲かろうとするのは忘れたみたいに
このおじちゃんはちゃんと修理して長く使ってほしいと言う
実はこのおじちゃんはミシンをこよなく愛している職人気質の人だったんですね
人を見かけで判断してはいけないですね



この重いミシンを持って遠い県外に帰って
上等に直してくれて１ヵ月後にまた持って来てくれました
修理代金は確か何千円かだったと思います
出張料金にもならないぐらいだった
良心的なお値段でした




それからは故障することなく使い続けているこのミシン
質流れで買ったからもしかしたらこのミシンは３０年ぐらいになるかもしれない


今日もお店のディスプレイ用のフランス国旗を作りました



長～く、愛して
長～く、大事にこれからも使っていきます★


ちなみに。。。
ミシンの寿命は長いものだと７０年８０年も使えるそうです
みなさんの家や実家にはもしかしてまだ足踏みミシンが活躍してるよ
っというお宅があるかもしれないですね♪