雨のち晴れ

今は次女が通う、英会話スクールに
その頃登校も毎日の生活も不安定だった長女が通い始めたのは
中2になったばかりの時だった。
週に１回のスクールカウンセラーとのカウンセリングで
先生が話してくれた海外の話。
それがとても楽しく、海外に（いやきっと今の生活から遠い所に？）
行って見たいと夢を抱くようになったのだ。
海外＝英語＝英会話
そんな風に考え始めた長女から何年かぶりに
「英会話を習ってみたいんだけど」という
意欲的な言葉が出たので
大急ぎであちこちに聞いて見て、開校したばかりの
個人塾のお試し授業に参加することにした。
１時間の授業中に、長女の様子を話し
同じ学校の子とはグループにしないことや
出来れば同性にしてもらうこと。午後のレッスンが良いこと。
その日の体調でドタキャンすることがあると思われること。
そんな話を詳しく話した。
レッスンを終えた長女が「どうだった？」と聞かれて
「出来れば通ってみたい」と答えたのも驚いたけど
その気になった時にすぐに！ということでその場で入会手続きを済ませた。
それから、週１回のレッスンには、最初は私が仕事の時は
休むこともあったけれど、そのうちに自分で行けるようになった。
その頃の長女のたった一つ、自己肯定の出来る場所が
ここだったのだ。
まだ、始めたばかりのスクールは対応も手厚く
いつも長女を送って行き待っている間に、
主催者の人とお茶を飲みながら話したり、
時にはお菓子を作って持っていったり
レッスンが終わると長女も交えてみんなで話したりしていた。

この前、長女とお土産を持って顔を出しに行くと
高校を卒業する頃に習っていたＭ先生（カナダ）が出て来て
二人で、英語で会話をしていた。
それを側で聞きながら、ここの場所が長女の原点のような
ものだったなぁとつくづく感じた。
今もその頃を良く知っているスクールの人からは
「あのＡが、もう一人暮らしが出来るようになったのねぇ」
と語られている。
今週末に、Ｍ先生のレッスンに特別参加させてくれるそうだ。