私は小学校の高学年から、プロ野球にめちゃくちゃハマっていました。
父が野球少年だったので、弟は小学校3年生から地域のチームに入り、
私はその2人の影響を受けてナイターを見るように……
父と弟と同じ、ジャイアンツの大ファンになるまで、時間はかかりませんでした。
一番好きだった選手は、今のジャイアンツの監督、原辰徳選手。
なんだかものすごく好きでした。
チャンスに原さんが打てないと、なぜか私が悔しくてお風呂やトイレで1人泣いたこともありました(苦笑)
その当時のピッチャーは「3本柱」と言われた、桑田・槙原・斎藤。
桑田選手は、父から入団時の経緯を清原選手側の言い方で聞いていたので、
あんまり好きな選手ではありませんでしたが、今、その桑田選手が私は大好きです。
現在39歳。
ジャイアンツにいられなくなったというニュースを聞いたときには、
「いさぎよく引退すればいいのに」……正直、そう思ってしまいました。
ところが大リーグに挑戦。
そして向こうに行ってすぐ審判とぶつかってケガ。
「もう桑田、無理だよ…」
きっと私だけじゃなくて多くの人がそう思ったと思います。
それがそのケガも直し、夢のマウンドへ。
背番号はジャイアンツ時代と同じ「18」。
本当に嬉しそうに、一生懸命投げていましたよね。
この間、NEWS23の特集だったかな、「桑田主義」という内容を放送していました。
誰もが「もう無理だよ」「あきらめた方がいいよ」、そう思う中、
自分の20年来の夢を実現させようという強い気持ちを持ち続け、行動し続けた。
心底「かっこいい」と思いました。
その放送を見終わったあと、私も彼も泣いていました。
桑田選手の生き方に感動したのと、彼よりまだまだ若い自分がいろんなことに
「諦めよう」としていることが情けないのと……いろんな気持ちが混じって。
人間、うまくいかない時、
外的要因に理由を求めるのは簡単です。
そしてそれを理由に諦めたり、妥協するのも簡単です。
でもそれじゃそれ以上の人間にはなれない。
塾の先生業を始めて、今年で5年目。
もう「ひよこ先生」ではなく、部署内でも中堅社員になってしまいました。
その分、授業も妥協が出てきたかもしれない……
「わからない」「成績が向上しない」、それはデキナイ生徒が悪い、
正直、去年はそう思うことが多かったです。
じゃあ私は「わからせようとした?」「授業に工夫した?」…そう言われたら……
桑田選手にガツーンと気づかされたような気がします。
自分にできることを精一杯やるのは大変なことかもしれない。
でもそういう私じゃなかったら、先生をやる意味はないですものね。
夏期講座を前にして、カラダは多少壊れてもいいや!!
目の前にいる、私を頼ってくれる子供達のために頑張りたい…その気持ちが
どんどん、どんどん膨らんでいます。
桑田選手、私も頑張ります。
小さい時からの夢、「出会ってよかったと思われる先生」になるために。