テーマ:趣味の英語(404)
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さて年末に栃木県の県都、宇都宮市に参りました。うつのみや妖精ミュージアムを訪れるためです。ことの起こりはこのブログへのコメント(2006年3月22日の日記)で、同ミュージアムにケンジントン公園と同じ作者のピーター・パン像が展示されていると言うご紹介がありました。ちょうど年末にビッグサイトで催があり、娘が一度行ってみたいと言うのでお台場のホテルと新幹線を押さえてありました。私は上野の美術館にでも行こうと思っていたのですが、どこも年末休館だと分かり、思案していたところでした。妖精ミュージアムに問い合わせたところ、ちょうど東京に行く日が、年末最後の開館日でした。それで渡りに船と、急遽伺うことになり、ウェブの友だちに連絡を取ったら、なんと駅まで迎えに来て案内してくれることになりました。 さて当日、帰省ラッシュで賑わう東京駅は長野新幹線がシステムダウン、乗車予定の東北新幹線も吹雪と雪崩で行先が山形から仙台に変更され混乱していましたが、Maxやまびこは無事定刻に宇都宮駅に到着しました。改札にはすでに友が待っていてくれ、一年ぶりの再会を喜びました。北関東は寒いと聞いていたけれど幸いその日は穏やかでした。 まず駅前の餃子の女神像を案内され、その前で記念撮影をしていたカップルを友だちが撮ってあげたので私たちも撮ってもらいました。そう、宇都宮と言えば餃子です。朝日放送(関西のテレビ局)の島田アナのご実家が宇都宮のラーメン屋さんで、大阪の百貨店の催事で餃子を売りに来られていたので、宇都宮=餃子はしっかり頭に刻まれていました。さてこの女神像、移設するときに落ちて割れたそうですが、修復・復元されていました。 その話から薬師寺の月光菩薩が首を切られたこと(月光菩薩首切り事件)を思い出しました。今から五十年以上前のことなので私も本で知ったのですが、地震で月光菩薩の首にひびが入り、落下を防ぐため急遽切り離したそうです。ところが首には鉄の芯が入っていたので切り離さなくても補修できたのにと論争になり、国会でも取り上げられたそうです。ピーター・パン像も著者のジェイムズ・バリがケンジントン公園にこっそりと置いたので、当時ロンドンで騒ぎになったとか…。いつの時代も人気ものは物議をかもし、さらに有名になって多くの人に愛されるようです。 さて、うつのみや妖精ミュージアムのピーター・パン像ですが、バリに依頼されてケンジントンケンジントン公園のピーター・パン像を製作したジョージ・フランプトンが同じ形で小さいもの三体鋳造していたうちの一体で、妖精ミュージアムの名誉館長、井村君江先生がイギリスに在住していた折に入手されたそうです。ケンジントン公園のピーター・パン像はリスなどの小動物や妖精があしらわれた大きな台座の上に載っているので見上げることになりますが、ここでは目の高さにピーター・パン像があるので細部までじっくりと見ることができます。このピーター・パンはミュージカルやディズニーのようにやんちゃな印象はなく、もっと幼くて繊細な少年を感じさせるエルフです。 妖精アートサロンにはピーター・パン像のほか、妖精の絵や天野喜孝さんのステンドグラス、井村先生がイギリスから持ち帰られたウェッジウッド社製のタイル画や、妖精のビスクドール、デュラックの挿絵本などが展示され、小さいけれども充実した内容でした。 友だちと館内を拝見していると館の方が声をかけてくださいました。問い合わせた方から、頼まれていたそうです。問い合わせた時もとても丁寧にご案内いただいたのですが、さらにご配慮をいただいてとても嬉しかったです。ショップ担当の方も交えて、話が弾みました。 奈良から来たと言うと、ショップの方は驚かれ、修学旅行で行ったきりですとおっしゃいました。井村先生の女学校の後輩だそうで、薬師寺で高田好胤さんのお話を聞かれたとか。美男僧で、女学生を魅了したと聞いてびっくり。私は管長さんになってからの高田師しか知らないので意外でした。帰ってから夫に尋ねたら、細面の美男子だったと申します。その上お話が上手だったのですから、写経勧進も捗ったのでしょう。その方が訪れた時はまだ再建される前だったはずなので、今は立派な堂宇が立ち並び、創建された時にきらめく大陸文化に目を見張ったであろう当時の人々の胸のときめきを感じることができますと、再訪をお勧めしました。 妖精ライブラリーには「フェアリーテイル」という映画にもなったコティングリー妖精事件のもととなった写真も展示されされていて、その前で写真を撮らせていただきました。 ミュージアムの入口には天野喜孝氏デザインのステンドグラスがあって、下のほうには「やさいのようせい」が描かれています。とっても可愛くて、今人気だそうです。天野先生の絵なら娘もきっと喜ぶと思って、ステンドグラスのと「やさいのようせい」のクリアファイルをお土産にしました。 うつのみや妖精ミュージアムで、とても楽しいひと時をすごせました。お世話になったみなさん、「通りがかりのものです。」さん、ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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