カテゴリ:カテゴリ未分類
夕暮れ誰もいない公園
日が落ちていくのをただじっと見つめてた 雨が降る匂いがしてきたから ベンチから立って帰ろう 古ぼけたアパートの微かにカビた匂いが 懐かしくて気に入ってた 木目を数えて寝転んでみたら 白昼夢はいつも誰かと追いかけっこの夢 本棚に収まりきらない小説やらが 枕元で散乱して夢の中に少しずつ 蝕むように入ってきて 僕だけのこの世界で微睡むのは少し退屈すぎる 閑散とした街ぶれ 何もないのが当たり前で うるさいだけの人々の声は大嫌いで 押し込められた電車の中 憂鬱が満員している ここはどこでどこにいくのでしょう 成すことをなして終えた帰路には 霞んだ景色しかうつらない 気紛れにアルコールを流し込んでも 気の紛れにもならなかった 肺の中いっぱいに押し込めた煙草の煙 雑踏で分煙しきれない寄せ集めのなか 意味なんて何もないのに この世界はどんな風になりたいのか 古いものが好き新しいことは少し苦手 穴だらけの体傷だらけの体 穴だらけの心傷だらけの心 全部抱え込んだらいつの間にか 日が暮れていたんだ 全部雨に流されてしまえばいいと思う さよならのあとは残さないでいい ここに置いてくよ僕の全てをさ 今一度振り返って手を振るその姿だけ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/06/15 10:15:19 PM
コメント(0) | コメントを書く |