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あなたはなにも言わないで
天井を見上げて寝転んでいた 隣にいる私は窓の外をみて 夕焼けに侵食される空を見上げてた 音もしない静かな部屋で 世界はなくなってしまったように 二人だけの夢が繋がったように あとは暗い夜になっていく 夕焼けが終わりそうな頃に 散歩に出掛けた 少し寒くなってきたけれど あなたと私は手を繋ぐこともしなかった 大事なのは触れあう事じゃない 体の繋がりだけが全てじゃない 分かっているのに 何故だかとても悲しくなった 愛を知らない私たちは それを知ろうとして沈黙する 言葉で愛を説明しようとしても うまく繋がらない また部屋に静寂が訪れて あなたの胸に手のひらを置いた 優しく脈打つ鼓動を感じて 何故だか泣いていた 小さな私達の箱庭 窓辺から射し込む夕陽で 部屋は橙色になって 少し冷たい風がカーテンを揺らして あなたは居なくなった 私は愛を知らないけど あなたを思い返すたび溢れる気持ちを なんと呼べばよかったのだろう あなたは愛というものが なんだか分かっていたのかな 自分の胸に手を当ててみれば 優しく鼓動が揺れてる あなたがいないと涙が溢れるのは あなたを愛していたということなのだろう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/01/22 08:35:25 PM
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