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甘く淡い記憶
少し開いたカーテンから差し込む夕日 微睡む虚ろな瞳には 一体何が見えているの 綺麗な詩を覚えているでしょうか 他人の腕の中に揺られる貴女は 私を覚えているでしょうか 一緒にいた頃を何度も思い出しては 声にならない願いを心で叫んで 忘れそうなときは刻み付けるように 焼いた刃肌に押し付けて 赤い記憶 言葉は呪いに変わる 誰かを救うことも出来るそれは なによりも凶器に成りえる 優しい声音でどんな言葉より残酷な台詞を リプレイ 何度も何度も繰り返し 同じ傷口抉り返すように 深く深く 傷付かないふりしながら 笑って見せる 今は灰色の想い出になった 何もかも焼き付くし 立ち上る黒煙は瞳に刻印を刻むように 長い爪で弧を描いた唇をなぞる 解放 忘れてしまいたい時ほど 貴女を想うのは何故でしょう 壊しても壊しても殺しても殺しても 私の記憶の壁紙は貴女の張り付けの笑顔だけ scrap もうすぐ終わりを迎えようと 壊したのならばまた新しく作り出せばいい それが敢えて苦痛に変わろうとも 優しくしないでこれ以上 悲痛な叫びが誰に届くこともなく 空に消えていく 頭痛を伴い記憶が混濁してはリプレイされる ねぇ終わりがあるのなら その時はどうか私の胸の上に重ねられた掌を握って さよならと泣いて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/11/22 10:20:36 PM
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