虚空
空蝉金切り強張る身体耳元で聞こえる幻聴にうなされ何度も夜中に目を覚ます恐ろしいよりも五月蠅いが没頭言動儚い君が嫌いで理論的に説き下す君は大人ぶったただのインナーチャイルドリアリスト気取りでいたいだけの夢見心地気遣い限りなく少ない体温高め優しい素振りの紳士かぶれいつもいい香りまとって清潔感OKって完璧主義に近いくせにうまくいかない自分のせいわかりきっているくせに言葉にして愚痴っても君が変わらなきゃ何も変わりはしないのさわからないことは山のようにあるのに知ったような口いつまで?悲しいときは悲しいっていえばいい泣けるなら泣いてしまえばいい今補填できるだけの涙なんて枯らしてしまえ空蝉広がり凡庸的な空の下雲一つない世界になったとしても君の、僕の顔に晴れ間が来ることはないよ