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カテゴリ:バンド・音楽
最初に、私のQueenに対するスタンスを説明します。というのも、今回はQueenに対するスタンスにより、大分評価が分かれると思うのです。
現役バリバリのQueenは、私にとっては「売れ線狙いの軟弱バンド」でした。もっとも当時の私はHR/HM命で、軟弱なものを受け付けませんでした。LAメタルでさえ軟弱と思っていました。 それに、「ライブバンドじゃない」と思い、あのアルバムのサウンドを「ドンカマ(今時もこんな表現するのかな?・汁)かヘタすれば口パクでライブするのかな?」とか思っていたり・・・・ ところが、2年ほど前でしたか、偶然テレビでQueenライブを見て、「なんてかっこいいロックンロールバンドなんだ!」と唖然とし、まともに聞こうとしなかった当事の事をすごくもったいないことをしたと後悔しました。 そうです、超にわかファンです! そして、まさかQueenを生で見る日が来るとは。とはいえ、ご存知のあの構成。 いってみれば「オリジナルメンバーも含まれたトリビュートバンド」って感じなわけで、行くかどうかちょっと迷いました。 いや、かなり行きたかったのですが、一人で行くのはちょっと・・・ そんな折、バンドのメンバーから「都合がつきそうだから一緒に行こうか」のお誘い。 一週間前の決定でしたが、実は小躍りして喜びました。 しかしながら、私ときたらQueenもポールロジャーズも基礎知識なさ過ぎ。 "Wishin' Well"を聴いて「なぜGary Mooreの曲をやっているの???」と思うくらいの無知ぶりで(ライブ後にバッド・カンパニーがオリジナルだと教えてもらいました)そんな程度のやつが書いた感想です。 で、一言で言ってかなり良かったです。 ブライアン・メイのギター、やっぱり只者じゃない。 かすれたようなアタック音に意外と腰のあるトーン、抜群の伸び。 基本的にあまり手数の多いギタリストじゃないけど、それでも早いフレーズを熱く弾いてみたり・・・ 第一線を長いこと離れていたにもかかわらず、トーン、音使い、テクニック。衰え知らずでしょう。 本当にいい音色、いい音使いを知り尽くした、これもまた一種の"スロー・ハンド"かなあ、と思ったりしました。ロングトーン一発で世界が作れてしまうギタリストが好きです。 歌もうまいですよね。まあ、あのバンドに歌えないやつはちょっと困るでしょうし、知っている人は「何をいまさら」でしょうが・・・ ロジャー・テイラー。これまたすごい。 途中で機材を破壊してしまったほどのパワー(笑) そして、結構彼も歌っていましたね。 こまめにスティック回しをするのが好きです。 ちょっぴり太っちょおじさんになっていたのはご愛嬌。 で、ポール・ロジャース。 伸びやかな声。もちろんフレディーとは別物ではありますが、のけぞり方とかタンクトップ姿とか(笑)やはりフレディーをリスペクトしているのだろうなあと思ったりしました。 そして圧巻は"ボヘニミアン・ラプソディー"で、大画面のフレディーとポール・ロジャースの競演! ドームなら大画面が準備されるだろう、当然フレディーの映像が・・・と心の準備はできていたはずの私も、なんだか涙腺が緩みそうでした。 べたな演出かもしれませんが、でもあれは感動ものでした。 アンコール後はやはり日本で特に人気の曲群が怒涛のように押し寄せるだろうと思いました。 だって、本編で「あれやってないよな、これもやってないよな・・・」でしたから。 意外だったのが、日本では特に評価が高いと思われる、フレディーの"Born To Love You"。 当然客を乗せまくり・・・・と思いきや、アコギで静かにやっていました。 そしてそして・・・・ この曲を聴きたいけど聴きたくなかった・・・・聴いたらお別れのときだと知っていたから・・・・ We Will Rock You~We're The Chamiponときて幕を閉じました。 あれれ?Killer Queen聴いてないぞ?私が当時唯一コピーした曲だったのに! これだけが心残りでしたね。 --------------------------------------------------------------------- ライブ後はお知り合いたちと飲み会でした。 外は寒かった!ライブの熱は一発で冷やされるほど、ほとんど木枯らしのような風を受けつつ飲み屋探し。 そこでの話を集約すると、やはりコアなファンにとっては、選曲があまりにもべたで不服のようでした。 ただ、今回はおそらく私程度のファンも多いはずですし、少なくとも新曲なしで、おそらくは一発限りと思われるこのツアー。やっぱりこの選曲以外に考えられない気がします。 そして、音楽談義に花を咲かせていたら、あっという間に終電の時間が近づいている。店を飛び出したら、名城線の終電にぎりぎりセーフでした。 チラッと今回のライブ評は賛否両論と聞きましたが、やはり浅いファンにとっては満足、コアなファンにはいまいちって所かもしれませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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